おばちゃん、オレオレ詐欺に遇ったって

先日、主人の従兄弟が帰省した時聞いた話です
こちらは福岡、あちらは東京と離れていて帰省時位にしか会うことが出来ません
また同い年なのもあってか、従兄弟が帰省した際は積もる話をしに会いに行くのが恒例

帰宅すると「従兄弟のお袋さんに会ったことあるよね?」と
そりゃ冠婚葬祭時に数度だけど会って話もしたことあるし、何を今更言ってるんだと訝しむと

「おばちゃん、オレオレ詐欺に遇ったって」

二の句が継げなかったです
まさか身内に被害者が出るなんて…

オレオレ詐欺で騙した方法
実際に本人から詳細を聞いたわけでも何でもないので、手口は従兄弟の話と主人の想像になります

「携帯の番号が変わったから、登録し直しておいてね」と息子を装う詐欺師から連絡がある
数日して「非常にまずい、大変なことになった」的劇場型系で、登録し直した番号から電話がある
きつく「他言無用」の念押しをされる

といった感じで畳み掛けるように話をし、お金を用意させたのでは?と
金額は800万円、しかも大阪にまで持って行ったそうですから、尚更ビックリしました

騙された理由
おばさんは私の義母のお姉さんで、他にも兄弟姉妹が多い世代の人で80代だそうです
お金のことは一番しっかりしていると言われているそうで、主人曰く「お袋のほうがよっぽど騙されそうだけど」と

お金にしっかりしている≠騙されないだとは思いますが

騙された理由として、息子が遠方にいて元々心配なのに加え、旦那さんの介護をしつつ、自身も体調が優れない、しんどい日々が続いていて非常に疲れていると思います

また、しょっちゅう息子さんから連絡があるわけではなく、声も特徴的ではないこと
そして年齢的なこともあって、落ち着いて冷静な判断を下すことが出来なかったのでしょう

私は色んな意味で、ちょっと涙してしまいました
ただただ不安の中、800万円もの大金を手に福岡から大阪に向かった心中いかばかりか…
長い道中にもかかわらず、これがオレオレ詐欺だと気付くことはなかったことも悲しく思います

被害届と調書
年齢的なことで言えばもうひとつ
本来なら警察署へ被害届けを出すべきだとは思います
しかし調書を作成するとなると、半日は掛かる大仕事となってしまいます

私はある事で被害届を出し今後を考え、調書作成したことがあるのですが、
想像していたより遥かに長い時間を要し、ぐったりと疲れてしまったことを覚えています
さして広くない部屋で、出されたお茶を啜りながら、延々パイプ椅子に座ってなくちゃならない
当時30代の私でもギブアップです
デスクワークに慣れた若い方でもきっと疲れることでしょう

80代のあまり元気ではない人だと、とてもじゃないと想像します
大金を騙しとられ心理的にも辛い状況で、全く慣れないことをしなくてはなりません
詐欺に遇うことも警察へ行くことも、非日常過ぎるのです

今年もまた特殊詐欺被害額は昨年を大きく上回ることになるでしょう
皆さんもこれから年末慌ただしい日々、どうかお気を付け下さい