ジャパンライフ株式会社倒産、預託商法詐欺に関する有名事件

ジャパンライフ株式会社倒産、預託商法詐欺に関する有名事件

2017年12月26日に銀行取引停止処分を受けジャパンライフ株式会社は、その後も「倒産していない」と顧客に強弁していたが、2月9日に債権者22名から東京地裁に破産を申し立てられ、同日、保全管理命令を受けます

保全管理命令とは
破産手続での保全管理命令とはどういうものですか。どのような場合に発令されますかより抜粋
とても長いので続きを知りたい方はリンクからどぞ

(1)債務者から財産の管理処分権を剥奪し、保全管理人に専属させることによって、債務者の財産が散逸するのを防止するため、裁判所は、破産申立があった場合、
法人である債務者の財産の管理および処分が失当であるとき、その他その債務者の財産の確保のためにとくに必要があると認めるときは・・・

ジャパンライフ概略

現時点でもWEBサイトへアクセスできます

ジャパンライフ株式会社
http://japanlife-net.co.jp/company/
〒101-0065
東京都千代田区西神田2-8-5
ジャパンライフビル
代表03-3511-8282
問い合わせ
0120-20-3939
soudan@japanlife-net.co.jp

「ジャパンライフは、寝具、磁気寝具、磁気治療器、磁気治療器レンタル、 磁気マットレス、羽毛ふとんを通じみなさまの健康をお手伝いいたします。」

ジャパンライフは、ネットワークビジネスを手がけていた現代表により1975年に設立
いったん業容を縮小していた時期もあったものの、再び事業を拡大させ、ネットワークビジネスの手法を用いて、磁気入りふとん等の家庭用磁気寝具や磁気医療器を中心に、健康補助食品、化粧品等を販売

しかし、財務内容の実態や経営状況を顧客に正しく伝えなかった事実不告知が問題視され、2016年12月と2017年3月に、消費者庁より「預託法および特定商取引法違反」で、延べ12カ月に及ぶ業務停止命令を受ける事態が発生
消費者庁が更に11月に3回目、12月には4回目の業務停止命令(12カ月)をそれぞれ出し、12月15日付で代表取締役社長山口ひろみ氏が辞任する
本社不動産を売却するなど立て直しに努めたものの決済難に陥り、負債は推定2400億円だが、今後の債権調査により変動する可能性もある

魔のレンタルオーナー制度

ジャパンライフの主な収入源が「レンタルオーナー商品預託契約」です
2002年頃から顧客が数百万円で購入した商品をまた別の顧客にレンタルすると「年6%の収入を得られる」利益が配分されるなどと謳う「レンタルオーナー商品預託契約」を展開
ジャパンライフの製品を買った人が「レンタルオーナー」となり、ジャパンライフの仲介で、その製品を使いたい人「レンタルユーザー」に貸し出す制度

例えば「レンタルオーナー」が600万円で「磁気ベルト」を購入します
それを使いたい人「レンタルユーザー」にレンタル料を支払って貰う形で貸し出をし、レンタル料は月3万円程です
価値観は人それぞれとはいえ、磁気ベルトに600万円ですよ?それなりの車が買えますし、月3万円も支払って借りたい人がいるのかも不思議です

ターゲットは高齢者
ターゲットになったのは高齢者で、詐欺被害者は70~80代が一番多いです
本当に使い古された手口ではありますが、独り暮らしのお年寄りの元に足繁く通い、息子や孫のように、いやそれ以上に接してターゲットを懐柔
更に、温泉は?エステは?と、様々な手厚い「接待」もあったそうですから、ますます断りにくい状況に置かれます

「こんなに親身になってくれる人は他にいない」
「あんなに親切にしてくれたのに、断ったら悪い」
「おばあちゃん、電球切れてるから換えようねって、優しいよく気が付く青年」

きっとそんな風に思った人は多かったことでしょう、詐欺師の手口として王道なんだけど・・・
その反面、非常に複雑な契約で、高齢者が理解しないまま強引に契約させるということも頻繁にありました
これも想像に難くないですよね、高齢者が狙われる要因の一つでもあります

こういった懐柔の仕方も、豊田商事と比べられる理由のひとつでしょう
豊田商事については下で概略を書いています

磁気○○の効果信じますか?

呆れることのひとつに、ジャパンライフが何十年も営業を続けてきたこと
こんなに長きにわたり胡散臭い会社が営業出来た理由として、政界にお友達がいるとか、天下り先だとか囁かれているようで興味深いです

さて、磁気ネックレスって普通に販売されていますが、実際には効果があるものなのか疑問です
調べてみると、思った通り科学的根拠による効果の証明はなされていないようですね
また、効果は人によって様々で、効くと感じる人も勿論沢山います

私は肩凝りが酷く、磁気ネックレスを使ったことがありますが、全く効かなかったです
それよりストレッチする方が比べ物にならない位良かったですね

じゃあ何故こんなに磁気○○が販売されているかというと、既にあるガイドラインを遵守すれば良いからとしか言いようがないです
これは適正広告・表示ガイドなのですが、「家庭用電位治療器」や「家庭用磁気治療器」について、このガイドラインを守ったうえで広告しましょうということです
日本ホームヘルス機器協会
家庭向け医療機器等適正広告・表示ガイド Ⅱ(2)平成22年度(PDFファイル)より抜粋

2.家庭用電位治療器
(1)家庭用電位治療器の概要
電位治療器とは、大地から電気的に絶縁した人体に直流或いは交流の電位を加え、頭痛・肩こり・不眠症及び慢性便秘の緩解を目的に、治療を行う一般家庭用の医療機器です。
効能又は効果に影響を与えていると思われる作用は、ヒトに電界を掛けると、体毛が揺れて皮膚を刺激することや、皮膚温の上昇が確認されていますので、
「電界作用が皮膚の触覚や圧を感じる感覚受容器を刺激し、血液の循環とからだの調節機能に働きかける。」ものと考えられます。(作用仮説P32を参照)
電位治療器の歴史は古く、昭和38年に第1号器が医療用具として承認を受けており、現在では椅子式、寝式またはプレートを当てるタイプなどがあります。
表4-2に、薬事法上で定められる類別(一般的名称)、定義、及び認められる効能効果を示します。(48頁)
7.家庭用磁気治療器
(1)家庭用磁気治療器の概要
表4-13. 家庭用磁気治療器の概要
使用目的、効能又は効果 (欄)
磁気治療器(家庭用電気磁気治療器)
装着部位のこり及び血行の改善。一般家庭で使用すること。
磁気治療器(家庭用永久磁石磁気治療器)
装着部位のこり及び血行の改善。一般家庭で使用すること。(98頁)

えーと・・・基準を守れば良いってことなんでしょうか?正直ビックリ
これらの機器(管理医療機器)を販売・貸与する場合は、あらかじめ営業所毎に届出が必要だったり、他にも決まり事は様々あります
効果云々関係なしで、ある意味御墨付きじゃんと思ってしまいました

相談は必ず弁護団へ

同じ「預託商法」による詐欺事件であることから、豊田商事事件以上の被害規模かもと言われている「ジャパンライフ事件」
ジャパンライフはこれに加えネットワークビジネス(ねずみ講の別称)も行っていたようです
実際にジャパンライフのネットワークビジネスを称賛、推薦するブログが散見されます

「ジャパンライフの主力製品は、マグウェーブと言う磁気の入った敷きパッドとロイヤルマグドリームという磁気入りの羽毛布団です
販売後のサービスステーションも全国にあり、アフターサービスも充実しています
決して売りっぱなしの悪徳ネットワークビジネスではないということですね」
このような記事を臆面もなくブログにアップしているのは、その本人もネットワークビジネスに手を出している場合が殆どです

ジャパンライフの酷さがわかるのが、全国で開かれた顧客説明会です
倒産の事実を否定した上で、更に契約者への返金を約束し、 「返金のためには商品の購入が必要だ」と説明
理由は「皆さんに協力してもらえば返金が早まる」と滅茶苦茶なことを言っているんですからもう驚き、被害者をバカにし過ぎ

ジャパンライフに関する相談はジャパンライフには絶対にせずに、必ず弁護団へ相談しましょう
上記の様に言いくるめよう、更に商品を売り付けてやろうとします
これも詐欺師の常套手段のひとつなのです

ジャパンライフ被害対策中部弁護団
https://japanlifehigai-chubu.amebaownd.com/
全国ジャパンライフ被害弁護団連絡会」を結成

豊田商事・安愚楽牧場事件

預託商法での大きな詐欺事件では、経済革命倶楽部事件、オレンジ共済組合事件、法の華三法行、八葉グループ事件、円天事件などありますが
預託商法の部分と被害額の大きさから、豊田商事や安愚牧場を思い出す人も多いようで、両事件の概略を掲載しています
オレンジ共済組合事件については、過去に記事にしています
・オレンジ共済詐欺事件の関係者を殺害か?まるで「凶悪」みたい

豊田商事事件

豊田商事事件は、1980年代前半に発生した、豊田商事による金の地金を用いた悪徳商法(現物まがい商法)を手口とする組織的詐欺事件
高齢者を中心に全国で数万人が被害に遭い、被害総額は2000億円近くと見積もられ、2017年現在詐欺事件としては最大の被害額とされる

豊田商事が目をつけたのは独居老人
まずは電話セールスで無差別に勧誘し、脈がありそうな相手だと判断すると相家を訪問します
家に上がると身辺の世話をしたり「息子だと思ってくれ」と言って人情に訴えるなど、徹底的に相手につけ込み契約を結ばせる、今も健在なジャパンライフでも使われた手法ですね
「豊田商事」という社名自体、トヨタ自動車の系列と錯覚させるためで、鼻から詐欺をやる気満々だったんだろうなと思います

勧誘された客は金の地金を購入する契約を結びます
「現物は客に引き渡さず」に会社が預かり「純金ファミリー契約証券」という証券を代金と引き替えに渡します
そのため客は現物を購入するのか確認できず、実態は証券という名目の紙切れしか手許に残らない現物まがい商法(ペーパー商法と呼ばれるようになる)だったのです

その後、特定商品等の預託等取引契約に関する法律が制定されました
この法律により、金などの預託取引契約に対して、一定期間内なら理由の如何を問わず契約を解除できる「クーリングオフ制度」導入
預託取引契約は、一般的なクーリングオフ制度と異なり、店舗外での契約だけでなく、店舗内での契約に対してもクーリングオフ制度の適用となります

豊田商事会長刺殺事件
豊田商事会長の永野一男がマスコミの前で殺害される事件が発生
現場は永野一男が入居するマンション
今ならマンション敷地内にマスコミが入ること自体、何らかの許可がない限り無理でしょうけど、当時は敷地内どころか部屋の玄関周辺に何台ものカメラが張り付いていました

その永野一男宅前に2人組の男が登場し、「会長と話をしに来た」「警察は?おらんの?」とマスコミ陣と会話を交わした後
玄関ドアをイスのようなものでガンガン殴り始めます

「よっしゃ、もう壊そう」「ちょっとそこどいでくれる?うん、危ないしね」とマスコミ陣を少しだけ下がらせたかと思うと、玄関脇の窓口の窓格子を破りガラスを割る
窓から2人とも侵入すると、中にいた永野一男を刃渡り40cmの銃剣メッタ刺しに
部屋から出た2人組の男らは、「おい警察呼べはよ、俺が犯人や!」と血濡れの顔で叫ぶ姿は衝撃でした
永野一男が室内で横たわる姿も捉えられていました

大勢のマスコミが生中継したしている中で起こった事件でしたが、誰も止めようとはしませんでした
というか、止める勇気なんて出ないと思う
殺人事件の中継なんて、今ではとても考えられないことですが、そんな時代だったのです

ちなみに、豊田商事会長刺殺事件はリアルタイムで観てしまった世代です
豊田商事事件を改めてふり返ってみて驚いたのが、豊田商事会長の永野一男は当時まだ32歳という若さだったこと
もっとオッサンだと勝手に思い違いをしていました

安愚楽牧場事件

約4200億円もの資金を集めた和牛オーナー制度が行き詰まり、豊田商事事件を上回る史上最大の消費者被害事件として名を残すことに
宮崎県で2010年に発生した口蹄疫や、2011年の東京電力福島原発事故に伴う牛肉の放射性セシウム汚染などで経営が悪化
2012年12月、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けました

安愚楽牧場のビジネスモデルは、出資者が牧場所有のメスの繁殖牛を購入してオーナーとなり、年1回産む子牛を買い取る名目で毎年3~8%を配当
契約終了時には繁殖牛を購入時と同額で買い戻すという仕組み
また、オス牛や繁殖能力のない子牛を繁殖牛と偽って販売もしていたというのですから、詐欺以外の何物でもないですね

「元社長が大好きだった、経営陣みんなを信じていたんです」
「国も応援してくれている、畜産を日本からなくしてはならないという元社長の言葉を信じたんです」
そう被害者の女性は言っていました

和牛預託商法とは
和牛預託商法は、和牛の飼育事業に出資を募った上で、約束した配当を行わないという詐欺商法の一つで、現物まがい商法の一種
高額で売買される和牛子牛の飼育に出資すれば、成牛になったとき多額のリターンが望めるという触れ込みで、出資者から金を集めます
しかし、実際には飼育していない和牛を多数飼育している嘘をついてまで出資者から金を集め、配当せずに出資金を詐取することが多く社会問題になりました
1996年~1997年辺りがピークで、「特定商品等の預託等取引契約に関する法律」の特定商品に家畜が追加され規制されることになります

安愚楽牧場に関しては、今回のジャパンライフ同様行政にも責任があるのではと言われています
それに関してはこちらがわかりやすく纏められていましたので、リンクしておきます
未解決事件などではよく読んでます

★阿修羅♪
安愚楽牧場経営破たんとその前年の宮崎口蹄疫事件より抜粋
確かに、安愚楽牧場での管理はかなりいい加減なものであり、またはっきりと口蹄疫感染が分かった後もその隠ぺいが行われ、その結果感染拡大が起こったのは一面の事実だろう。
しかし、問題は、実を言うともっと深刻だ。
つまり、宮崎県での感染拡大の真の原因は安愚楽牧場による口蹄疫感染隠ぺいにあるわけではないからだ。
真の原因は行政の対応にある。

新聞広告の記憶
和牛預託商法は1996年~1997年辺りがピークとされていますが、それより多分2~3年早かった記憶なのですが
新聞の広告欄に、「あなたも和牛のオーナーになりませんか?1頭40万円から」といったものを見たことがあります
飼育その他は専門の農家がするので、オーナーは出資するだけで、成牛になり売れた時に大きなリターンがある、詳しくはご連絡を
そんな感じだったかな

それから暫く後、テレビのワイドナショーで、「○○牧場で飼育されている」とされていた牛が実際には存在しない
もしくは酪農家とは関係の無い農家の納屋の隣に繋がれ、和牛を育てるというより単に飼っているだけ
といった様子が映し出され、問題視されていました
うわー新聞の広告のもそんなのだったんだろうなと、驚き呆れたのを覚えています

私も勧誘されたもの

ネットワークビジネス、ねずみ講で思い出すのは、知り合いが化粧品関連をやっていたのですが、そんなに珍しい話ではないでしょ?
何より思い出すのは、会社の元同僚がやってたネットワークビジネスです
互いにバイトで入っていて、それぞれの理由で辞めてしばらく経った頃、彼女から話したいことがあるから久しぶりに会わないかと連絡がありました

バイト仲間だった頃は一緒に格安バスツアーに出掛けたりと、仲良くしてたんですね
でもバイト辞めると疎遠になってました
というか私はいつもそんな感じだったりします

まあ久々に彼女と話すのもいいかと出向いてみたら、光回線を利用した固定電話機の勧誘でした
なにせ25年位前の話なのです

ここで光回線の歴史をちょっとだけ
日本で光ファィバーによる通信回線の一般的な利用が始まったのは、2003年の「auひかり」のサービス提供からですが
実はNTTが1980年代半ばから、企業向けなどにサービスを提供していたんです

ですから、当時は最先端技術ですよね
その光回線を使う電話機は、相手も同じ電話機の場合、ディスプレイに直接文字を書いて送ることが出来る
ファックスのように紙はいらない、光回線だとそんな便利なことが出来る

当時は携帯電話が普及前だったので、紙無しで文字が送れるのは新鮮な印象でした

「道案内もメモがいらないし、説明しやすいよねー」そんなことを淀み無く話す彼女
私はただ頷きながら聞くだけです

電話機だけなら4~5万円(うろ覚え)で、親になる権利も含めて買うなら40万円
親になれば子が買った分のマージンが入る、電話機だけでも配当が出る
そう言いました

当時はよくわからなかったけど、要するにネットワークビジネスだよねー
権利40万円には内心目玉落っこちそうだったのは覚えてる

独り暮らし、不況、正社員じゃない私
自分の生活だけで手一杯でしたから、電話機代も正直出すのは無理な話なので、「考えさせて」と断りました

ネットワークビジネスの話を見聞きすると、この彼女のことを思い出します
私より確か8歳位若くて、いい意味での節約家、しっかりしていて、20代にして一戸建て購入した程ですよ
そんな彼女が勧めるのだからと信じてしまわなくて良かった、貧乏でよかったですけどね

電話機販売自体は彼女の旦那さんが副業でやっていて、もうじき会社を辞めてこっちを本業にするんだとも言っていました
それから間もなく携帯が普及します

あれから彼女はどうしたんだろなあ・・・
「将来に渡って、ずーっとお金が入ってくる」と言っていたのが忘れられないです