「簡単に誰でも儲かります」バイナリーオプションの罠&ご挨拶

明けましておめでとうございます
今年もまた、悪質サイト&業者晒しに励んでいきたいと思いますので、よろしくお願い致します

「簡単に誰でももうかります」「僕が一日で100万円稼いだ方法」といった、ネットではもう見飽きた感がある謳い文句
出会い系サイトのサクラの仕事に見せ掛けた、実際は詐欺サイトへ登録させられるだけのものや
本当は稼げない情報を売るだけの殆ど詐欺のような情報商材の薦め
等、以前から「簡単に稼げる(儲かる)」系の話にはロクでもないオチしか付かないのがお約束のようなものでした

こういった「簡単に稼げる(儲かる)」系の話に、昨夏辺りから「バイナリーオプション」への誘導が目立ち始め、詐欺被害と呼べる被害も出て来ているとか
バイナリーオプションとは、ドルやユーロなどの通貨について相場の高低を予想して売買を行う金融取引です

「予想」だけなら誰にでも簡単に出来ますしルールも明快で、つい気を許してしまうのかもしれませんが…
言うまでもなくギャンブル性が非常に高い取引です
そのギャンブル性の高さから批判もあり、国内の業者では短期間の取引が自粛されています

昨年の夏以降、この取引をめぐり全国の消費生活センターへのトラブル相談が急増しているそうなのです
被害内容としては、担当者から「投資金額と同じ額をプレゼントする」と言われ、10万円を入金
途中でやめたいと考え業者に連絡すると「600万円分の取引をしないと解約できない」と告げられた
他には「取引のために開設した口座からの出金に応じてもらえなかった」なんてものまであります

そうでなくても高いギャンブル性で、一瞬にして大金を失う取引であるのに
(金融取引自体、ハイリスクならハイリターンといえますが)
更に、海外の業者による詐欺要素まで加わっていることになります
海外業者であっても、国内での取引をする場合は法に則った登録が必要となっていますが
元々まともな業者じゃないから、日本の法律なんてハナから無視といった感じなのでしょう

バイナリーオプションだけに限ったことではありません、目先のウマイ話に飛び付く人が後を断ちません
お年寄りや未成年者なら、まだ仕方ないと思えるのですが、例えば30代後半の男性が騙されている…

長引く不況、格差社会、老後(や将来)の不安、そこにある充実したネット環境などの社会背景はあるでしょう
こうした背景が原因かどうかは別として、騙されるだけでなく騙す側に回る人も後を断ちません
未成年者がオレオレ詐欺の受け子をしたり、あまつさえ詐欺グループを作り出してもいます

人々の弱点を詐欺師はいつも上手く利用し立ち回り、私達の大切なお金を奪い取って行きます
いつも書いてますが、そこから自分を守るのは自分自身です

今年一年、皆様にとって良い年になりますように