オレンジ共済詐欺事件の関係者を殺害か?まるで「凶悪」みたい

死刑囚の告白

NEWS ZEROを観ていた時のことです
さて、そろそろお風呂にと立ち上がろうとした時
「死刑囚が告白、元住吉会系組長…」と聞こえてきたのです
彼はスナックで一般人も巻き込む銃乱射事件を起こし死刑囚となったのですが、その事件以外にも人を二人殺していると告白したとかなんとか

直ぐに「凶悪」の二番煎じかよ(これに関しては後述しています)、ヤクザ事件はそれ程興味無いしと今度こそ立ち上がろうとすると
「いわゆるオレンジ共済詐欺事件の関係者とされる…」と聞こえて来たのです

オレンジ共済組合事件とは
友部達夫元参議院議員(旧新進党所属)の政治団体が運営していた共済団体が起こした詐欺事件
友部は逮捕され、裁判の結果懲役10年の実刑判決が確定して失職した
オレンジ共済組合事件(wikipediaより)

高い配当や利回りを謳い文句に数億~数百億円といった大金を集め、結局出資者に配当や利息が渡らず…
といった、よくある出資金詐欺で、騙す人も騙される人も未だ後を断たないんです
当初は配当を出資者に出していたが、やがて全く出さなくなりバックレちゃうなんてこともよくあります

1992年に「オレンジ共済組合」という組合が誕生し、なんと年6~7%もの配当を謳った商品を出したんですから呆れます
しかも首謀者は当時の参議院議員です
肩書きに弱い人なら、それだけで「出資快諾!」になりそうな話

結局この手の話ではいつもの展開となり、首謀者は逮捕される等、詐欺事件となってしまいます
そしてこの詐欺事件の黒幕と言われていた人物が、1998年頃に行方不明となってしまうのです

詐欺事件って騙す側も騙される側も、死者や行方不明者が出るのはよくあることですから
逮捕もしくは真相究明を避ける為に自らバックレ、もしくは怨恨の類いで殺害されてしまった
等、姿が消えてしまう理由は様々あります
後に不可解な状態ではあっても幕引きなんてことも…

そのオレンジ共済組合詐欺事件の消えた黒幕を殺害したと告白したわけです
理由は貸した金(1億円)の回収がチョッピリしか出来ていないという、金銭トラブルが元なんですって
死人に口無しなので、殺害理由が本当かどうかはわかりませんが
この死刑囚はスナックで銃乱射事件なんて起こしちゃう様な人だから、ガチギレすると後先考えないのかも

また、別件ですが、オイシイ所を横取りしようとして、土地開発に関わる不動産業者を殺害したそうです
立ち退きから何から、何もかも全て済ませた土地を横取りしたんです
この不動産業者の人は家族からすれば、正に、ある日忽然と姿を消し、それっきり…
確か普段着にサンダル掃きで、「ちょっと出掛けただけ」だった様ですね
この人は1996年に行方がわからなくなっていたそうです

この死刑囚の告白が「延命狙い」なのか「良心の呵責」によるものなのか、本人にしかわかりません
本人曰く、殺害した相手が夢枕に立つとか言ってはいたようですけどね
彼の人となりを全く知らない私からすると、「愉快犯」的な部分もあるのではないだろうかとすら思います

何しろ上申書殺人事件(こちらも元ヤクザの死刑囚による告白)では「凶悪」という映画になった位です
何らかの情報からそのことを知っていたとしても不思議ではありません
しかも告白した相手は週刊誌の記者であり、上申書殺人事件と同じ週刊誌だったりします
事件の起こった時期まで同じなんですね

「自分も世間の話題になってやろうじゃないか」なんて思ったんじゃなかろうかなんて
勿論、想像以外の何物でもないですよ、念の為
告白の理由が何にせよ、20年余り行方がわからずにいた人達が、ようやく見つけて貰え
亡骸になってしまったのは残念ですが、ようやく家族の元に帰ることが出来るのは事実です
そこは素直に良かったと思っています

上申書殺人事件とは
死刑判決を受けて上訴中だった元暴力団組員の被告人が自分が関与した複数事件(殺人2件と死体遺棄1件)の上申書を提出
元暴力団組員が「先生」と慕っていた不動産ブローカーが3件の殺人事件の首謀者として告発された
上申書殺人事件(wikipediaより)

上申書殺人事件は後に「凶悪 -ある死刑囚の告発」と題され書籍化され、更に「凶悪」というタイトルで映画化されています
雑誌記者役に山田孝之、元暴力団員役にピエール瀧、先生と呼ばれた人物の役にリリー・フランキー
ピエール瀧の「ぶっこみましょうか」とリリー・フランキーのサイコパスっぷりが冴えた映画です
すげぇ胸糞展開なんですが、面白かったですヨ

サイコサスペンス系の映画やドラマが好きなので、その延長と、出演者で観たんです
ちなみに、映画なら「サイコ」「羊たちの沈黙」
連続ドラマなら「クリミナルマインド」「沙粧妙子 -最後の事件-」
この辺りは私の中では金字塔的作品です
そしてオカルトマニアなので、「X-ファイル」の新シリーズが遂にレンタル開始で嬉しくて死にそうです

最後に、今回は「出資詐欺事件」が含まれる内容であったことと、自分の趣味も兼ねて記事にしました
オレンジ共済詐欺事件は20年以上も前の出資詐欺事件ですが、出資詐欺や投資詐欺は未だ騙す側も騙される側も後を断ちません
リターンが大きければリスクも大きい、騙されている可能性も高い
ウマイ話は決して信じてはいけません