アダルトサイトとのトラブル解決のはずが探偵業者とトラブル?
国民生活センターより注意喚起
「アダルトサイトとのトラブル解決」をうたう探偵業者にご注意!
“「無料相談」「解決可能」のはずが、有料の企業調査だった
依頼した1時間後にキャンセルを申し出たら、高額な解約手数料を請求された„
興信所に関する注意もあります
悪徳探偵は以前からいる
実は調査なんて全くしない悪徳探偵(や悪徳興信所)については、10年前に既に聞いた話ではあります
例えばAさんがBさんの個人情報を知りたいと探偵に依頼したとします
(Aさんは着手金や成功報酬について理解した上で調査依頼しています)
後日探偵から連絡があり
「どうやらBさんは完全に自分の痕跡を消しているようで、全く追うことが出来ませんでした」
「Bさんの個人情報を得ることが出来ませんでしたので、成功報酬は結構です、頂きません」
こんな風に言われたら「探偵に頼んでもわからないのだから、やはりどうしようもない」とAさんは思ってしまうかもしれません
ではこの探偵、本当にBさんの調査をしたのでしょうか?
もしかしたらロクに調べもせず、本当はAさんから支払われる着手金を受け取ることだけが目的なのかもしれません
依頼する側は「きちんと調査をしてくれる」と思って探偵に依頼し、また本当に調査したのかどうかなんて知る術はありません
調査報告書が提出されたとしても、そこに書かれていることを信じるだけとなります
何故それを探偵に依頼するのか
そもそも探偵に何らかの依頼をする人は、その時点でかなり切羽詰まった状態にいる場合が多いでしょう
何らかの冷静な判断が出来るのなら、悪徳探偵に依頼することもないでしょう
もしくは他人には知られたくない(浮気調査とか)ことを秘密裏に依頼したいからかもしれません
今回国民生活センターから出された注意喚起は、「アダルトサイトでのトラブル」による探偵依頼についてが主となっています
ワンクリサイトに引っ掛かってしまって、請求画面が表示されたウインドウが閉じない等で
「うわあああ・・・どうしよう、どうしよう」と慌て、非常に不安な状態になった人が何故か探偵に依頼
といったことではないかと推測します
スマホの普及もあって、中高年によるアダルトサイトによるワンクリ被害が増えているのはこちらに書いています
・アダルトサイト関連の相談件数が年間10万件を突破
パソコンを持っていなくてもネットへの接続が可能な上、あまりインターネットに馴染みが無いまま利用している人も多いかと思います
そもそもワンクリ詐欺で探偵に依頼する事自体が不思議な行動に思えますが、国民生活センターの記事によると
“インターネットで相談先や解決方法を検索し、「無料相談」「返金可能」をうたう窓口に相談したところ„
とありますから、ネット検索はしたものの何故か探偵事務所のウエブサイトへ辿り着いているんです
相談するなら公的機関へ
ここを読んでいるあなたはワンクリにも悪徳探偵にも引っ掛からないでしょうが、ご家族はどうですか?
スマホを持ち始めたお年寄りや学生さんは、まだネットに対する免疫自体がありません
まずは家族に相談出来るのが理想ではありますが、様々な事情でそうはいかない方も多いですね
今回の様にアダルトサイトでのトラブルは、探偵や興信所ではなく国の機関である国民生活センター等に相談しましょう
ワンクリでも出会い系サイトでも既に料金を支払ってしまった場合、警察への被害届けをなるべく出して欲しいです
返金等お金に関する相談は弁護士へですが、弁護士に知り合いがいればネットの詐欺に強い弁護士を紹介して貰うと良いです
弁護士探しに困る場合は法テラスや国民生活センターに相談し、相応の弁護士を紹介して貰いましょう
ただ言うまでもなく、弁護士費用は掛かりますから、被害金額によっては結果マイナスになるのでお忘れなく