「10億円を生前贈与したい」とメールが来たらあなたは信じますか?2017年2月広島県警は男女4人を逮捕
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2017年2月、広島県警は男女4人を逮捕。容疑は「高齢の資産家を装い、生前贈与を持ちかけるメールを送って手数料名目で金を騙し取った」詐欺です。
被害者は約400人、被害総額は1億円を超える結果となっています。
手口の流れ
最初の接触は迷惑メール。
「80代の資産家です。10億円を生前贈与したい」「あなたを支援したい」「遺産についてお話を聞いてほしいと依頼を受けました」といった、内容はどれも「見知らぬ他人がお金をくれる」という体裁なんですね。
メールに貼られたURLにアクセスすると、専用ページが表示されます。
高齢の資産家のプロフィールや「あなたへのメッセージ」が掲載されていて、サイト全体がその一人のために用意されたように見えます。
しばらくやりとりを続けると、別の人物が登場して「手数料が必要」と説明してきました。最初は千円程度です。
ここが入口になります。
一度払えば次の名目が出てきました。「入金を確認できない」「口座番号が違うのでは」など、そう言われれば「自分が打ち間違えたかも」と思って再送します。
疑う気持ちより「ここまで来たのだから」という気持ちが勝り始めてしまいます。
金額は少しずつ上がっていくにです。今回の事件では最終的に160万円を騙し取られた被害者もいました。
なぜ騙されるのか
迷惑メールだとわかっている人には刺さりません。
刺さるのは「自分宛に届いた個別のメッセージ」として受け取った人です。
テレビCMや雑誌広告の「私はこれで幸せになりました」は、誰でも眉をひそめます。
不特定多数に向けた広告だとわかっているからなんですね。
ところが同じ内容でも、自分のメールアドレス宛に届くと印象が変わる。
「自分だけに連絡してきた」という感覚が生まれるから。
専用ページのプロフィールや体験談はその錯覚をさらに補強します。
「赤の他人から生前贈与があるわけない」と冷静に考えれば済む話なのに、「自分宛」という一点がその判断を鈍らせます。
詐欺師はその心理をうまく利用するから詐欺も成功すると言えます。
逮捕のきっかけ
大量に送りつけた迷惑メールの配信先リストに、広島県警サイバー科所属の警察官の私用アドレスが含まれていたんですってよ。
被害者400人を生んだ詐欺グループの運の尽き。
逮捕されたのは4人で、うち2人は父子だとか。広島県警は共犯者がいる可能性があるとして捜査を継続しています。
まとめ
覚えのないアドレスから届く「お金をあげる」系のメールは、内容に関係なく迷惑メール。
「生前贈与」でも「遺産」でも「支援」でも変わりません。知らない人から「チョコレートあげるよ」と言われてもついて行かないのと、理屈は同じ。
チョコレートの例えは私の祖母の名言で、昔は「私も大人なんだから大丈夫だよ」なんて笑っていたのですが。
詐欺関連の記事を書くようになって、言葉の本当の意味が理解できました。「ウマい話に釣られるな」ってことですよね。
こちらは遺産や支援のキーワードが出てくる典型的な迷惑メールです。
実際のメッセージ内容も掲載していますので参考にしてくださいね。
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