【架空請求】動画配信大手「DMM.com」を装う詐欺被害拡大【SMS】
消費者庁は28日再度注意喚起「こうしたメールは詐欺、絶対払わず連絡もしないで」
典型的な架空請求
架空請求とは100%捏造された存在しない料金を請求することです
今回の動画配信大手「DMM.com」を装う架空請求は典型的な詐欺手口であり、古典的ともいえます
ショートメールで「未払金がある、支払わなければ法的措置を取る」といった内容を送り付けるもの
DMM.comに登録・利用している人や、DMM.comに限らず日頃から動画をよく閲覧する人なら騙しやすいでしょう
「心当たりがある」「身に覚えがある」と思ってしまいますし、そのネームバリューで「知らないうちに閲覧しちゃった?」とか思いそうです
DMM.comの料金形態は完全前払い方式で、後から料金を請求されること自体がありません
多くの有料動画サイトは同じく前払いですが、例えば初回のみ1ヶ月無料キャンペーン等よくありますよね
2ヶ月目は前払いで支払っているのに、後払いしたと錯覚してしまう、なんて人もいそうな気がします
支払いは電子マネー
すっかり詐欺師ご用達しとなってしまった電子マネーは、DMM.comを装った詐欺でも利用されています
詐欺師はAmazonや楽天の「ギフト券」をコンビニ等で購入するよう電話で指示し、購入したギフト券の番号を電話で伝えるように仕向けます
先日こちらの記事に書いた事件もそうでした
・ご挨拶とシャッチョ(社長)サン的な何かに笑った年末の事
電話でもメールでも、ギフト券等の電子マネーを購入して支払えと指示されたら100%詐欺です
支払う方法としては客観的に判りやすくもありますので、もし周囲にそんな人を見つけたらストップをかけてあげて下さいね
1・2月に既に逮捕者
有名動画サイト・DMM.comを装った架空請求詐欺グループが逮捕されています
1月19日には埼玉県警が3人逮捕
2月15日に警視庁が5人逮捕
警視庁が15日にグループの拠点となっている東京都調布市のマンションに踏み込んだところ
5人が部屋の中で電話を掛けている最中だったそうで、今正に騙している真っ最中だったわけですね
この5人は、いわゆる「かけ子」と呼ばれる、電話をかける専門
詐欺集団は作業を分けて、拠点も別々にしたりと、バレても末端しか捕まらないように必死で工夫は今や常識の行動を取ります
かけ子や受け子、出し子等の末端逮捕から、いかに詐欺集団全体へ繋げていくかが警察も難しいでしょうが頑張って欲しいです
余談ですが日本発祥のオレオレ詐欺は今や少子化対策で悲鳴をあげる中国で大流行しています
日本で騙せなくなったから中国で詐欺をはらたく日本人グループあれば、日本の手口を真似た中国人グループもあります
詐欺集団のトップは中国にいて中々捕まらないなんて言われていましたが、今では中国の詐欺組織が日本にアジトを構えていたり
確か最近中国の詐欺組織のアジト自体が日本で摘発されていて、マニュアルなんかもあったとかニュースを見た覚えがあります
支払わせる手口
「未払金がある」というメールの後は、こちらも架空請求では以前からある詐欺手口です
「未払料金を支払っても、サイトに登録しているだけで利用していないことが判れば、9割が返金されます
だから一旦全額支払った方が良いですよ」
「一旦未払料金を支払っても、こちらが未払に備えて加入している保険会社が全額支払ってくれるので、後で全額返金できます」
「今お支払いになるなら、こちらから弁護士を通じて減額を頼むことが出来ます」
等、あげればキリがないのですが、詐欺師に連絡した時点で、詐欺師にしてみれば毎度ありのカモです
なんだかんだと言いくるめて支払うように仕向けていきます
最後は決まり文句の「お支払いただけない場合法的措置を取ることとなります」と裁判沙汰にするからねと脅します
「法的措置」「裁判」「告訴」「弁護士」といった、私達が普段あまり関わりがない「非日常的」な言葉を出す
これも詐欺師の特徴のひとつです
もちろん訴えられることはありませんが、不安を煽り最終的に支払わせるのが目的なのです
対処法は無視
まずは不審なメールを受信しない為に、ショートメール自体利用していないなら拒否設定にしましょう
迷惑メールの対処法と同じで、受信しない、受信しても開かないを鉄則に
そしてメールに書いてある連絡先に絶対連絡しないこと、完全無視で構いません
架空請求に騙されてしまう人は、メールの文字(言葉)に不安を覚えることから始まります
不安だから確認したくて詐欺師に電話してしまう
知識が無いことで、言われるまま支払ってしまうのです
詐欺師はメールを大量に送信して、数打ちゃ当たるではありますが、その中に必ず騙されてしまう人がいるとわかっているわけです
あとは騙されてしまう人からの連絡を待つだけ
詐欺に遇わない為には、知識を持ち自衛するしかありません
DMM.comヘルプには、対処法と併せて、架空請求メールの内容を複数掲載していますので参考に
・DMMを装った架空請求にご注意ください