【広告で】商品をSNSで宣伝する広告詐欺に注意【副収入】

国民生活センターから注意喚起
国民生活センターから「商品をSNSで宣伝すると報酬がもらえる」といって多額の商品を購入させる儲け話に乗らないようにと注意喚起がなされています

国民生活センター
「商品をSNSで宣伝すると報酬がもらえる」といって多額の商品を購入させる儲け話にご注意!より

インターネット通販サイトで商品等を購入し、その商品等についてSNSで宣伝すると商品購入 代金が支払われるほか、報酬等の収入があるといった儲け話に関する相談が全国の消費生活センター等に寄せられています。
相談事例をみると
「多額の商品を購入したが、報酬を振り込んでくれるはずの事業者から報酬が支払われず、連絡も取れなくなった」
「受け取った報酬を返金するように言われた」
などの相談が寄せられていますのでトラブルの未然防止のため、消費者へ注意を 呼び掛けます。

【事例1】商品を購入し、SNSで宣伝すればクレジットカードのポイントが貯まるという広告代行
ビジネスの事業者を知人から紹介された。
実際に事業者に指定された食品、日用品、化粧品などをクレジットカードで約150万円分購入し、SNSで宣伝したところ、商品購入代金が全額入金されクレジットカードのポイントも貯まったので、翌月は約400万円分の商品を購入した。
しかし、事業者からの入金がなく、クレジットカード会社に支払いができなくなってしまった。
このまま約400万円の商品購入代金を支払わなければならないのか。

【事例2】求人サイトで在宅ワークを探していたところ「商品、サービスを試してお小遣いを手に入れる」などと記載された副業サイトを見つけ、興味があったので登録した。
仕事内容は副業サイト内で紹介されている商品やサービスを自分で選んで購入し、使用後の感想等のコメントと副業サイトのURLを自分が利用しているSNSに投稿すると、謝礼として商品代金全額と報酬がもらえるというものだった。
健康食品や化粧品など合計 5,000 円をクレジットカードの一括払いで購入し、商品を使用後、領収証とSNSへ投稿した画像を添付して副業サイトへ申請したら、直ぐに謝礼として商品購入代金を含む1万円が振り込まれ
ところが後日、健康食品の分の謝礼は返金するよう事業者から連絡があった。
返金の理由を尋ねたが回答出来ないと言われた

不安に思った場合やトラブルになった場合はすぐに最寄りの消費生活センター等に相談し ましょう
*消費者ホットライン:「188(いやや!)」番
最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。

広告の仕組み

今やネット広告は掲載されているのが当たり前の時代ですね
そもそも「商品をSNSで宣伝する」とはどういうことか、広告を依頼する側、宣伝する側に分けて、ネット広告の仕組みを簡単に説明します

広告を出稿するまで

事例1の切っ掛け自体は「ビジネスの事業者を知人から紹介された」とあり、被害者自身がネットで副業・副収入を探していたわけではありません
「どのように」紹介されたのかはわかりませんが、知人が言うその「ビジネスの事業者」に実際に会って話を聞いたのでしょうかね?

「SNSで宣伝すればクレジットカードのポイントが貯まるという広告代行」この意味が私にはよくわかりません
クレジットカードのポイントは、クレカ決済すれば基本的にどこのクレジット会社でも普通にサービスとして行っているものではないのでしょうか
それとも「事業者に指定された」商品ならポイントが何倍にもなるとかだったのでしょうか

「広告代行」は個人に任せなくても様々なネットの広告代理店がありますが、個人がSNSで宣伝(クチコミを投稿する)とより宣伝効果が高くなるのはわかります
代表的なのはブログで商品のレビューを載せ、併せてその商品の広告も掲載する方法です
クチコミとして広げてもらう、ブログを書いた人は広告収入に繋がる、本当に良いレビューなら読んだ人も参考になり、みんなハッピーです

今回の注意喚起では被害者は広告をブログなどのWEBサイトに掲載した人ですが、広告主がどのようにネット広告を出すのか簡単に紹介します
ネットに広告を出す場合、商品を販売している会社は広告代理店に広告出稿の依頼をし

  • ・広告費用
  • ・広告の形態
  • ・成果が出た場合の報酬
  • ・広告掲載期間

など、様々なことを決めていきます

広告費用
広告代理店に広告出稿の依頼をした場合、費用の20%が代理店への手数料の相場です

広告の形態
・コンテンツ(ディスプレイ)広告
クチコミのようにブログなどのWEBサイトに広告掲載してもらう
一般的にはブログを書く人が自由にレビューを書いていくものが本来のクチコミですが、クチコミというよりライター募集といった場合は内容に関して一定の指示があります
・リスティング広告
Yahoo!やGoogleで検索した時に出る検索連動型広告として出す(ブログなどのWEBサイトの関連広告として出すものも含まれていると思います)
例えば「リスティング広告」と検索したら検索結果に一緒に表示される広告で、すっかりお馴染みでもありますね

広告掲載期間
設定した予算によるところもありますが、お試しで1ヶ月、ある程度の流れが見えるのが3ヶ月、効果が数字になるであろう6ヶ月と、1ヶ月から始めるものが殆どです

ネットに広告を出すのも中々大変な作業で、予算があるなら専門的なアドバイスを受ける必要があるでしょう
また、広告代理店にも悪徳業者はいますので、特に初心者は狙われやすくなります
広告の出し方を更に知りたい方は「リスティング広告 費用」「ネット広告運用代行サービス」といったキーワードで検索してみてください

広告収入は至難の業

ブログなどのWEBサイトに広告掲載する場合、広告掲載する側は、例えば私がネットの広告代理店にまず会員登録し、その中から掲載(提携)したい広告を選んでいくといったことが一般的です
※中には代理店を通さず、直接提携することもあります
老舗といわれる所から、スマホの普及に合わせて出来た比較的新しいところまで、広告代理店も沢山あり、どこが良いか一概には説明できません

掲載したいのはブログなのかTwitterなのかメルマガなのか、レビュー形式で掲載していくのか、WEBサイト(ページ)のテーマに合ったものを掲載するに留めるのか

SEOの観点からすれば、1記事1テーマが良いとされていますから、一つのページの中に異なるジャンルの記事内容と広告を掲載しない方が良いですが
単にWEBサイトに広告掲載するといっても、まずその媒体にアクセスが無ければ始まりませんから、本当に収入を得たいならSEOやアフィリエイトのノウハウから学ぶ必要があります

成果が出た場合の報酬例
ブログなどのWEBサイトに広告掲載し、そこから商品の購入や資料請求があった時など予め決められた条件の下、条件を満たせば報酬が支払われます
その殆どは成果報酬で、これは割高と思われる報酬例です

  • ・美容外科 新規カウンセリング 16000円
  • ・ダイエットサポート 新規購入 3500円
  • ・クレジットカード 新規カード発行 6400円
  • ・インプラント治療 新規インプラント手術 30000円

高報酬のものは、ターゲットが狭かったり、報酬条件が厳しいといった面があるので、ブログに掲載したからといって簡単に報酬に繋がるものではありません
クリック広告なら、1クリック1円~500円位が相場のようですが、ITや人材関連、不動産、医療といった業種ではクリック単価は非常に高く1クリック1000円なんてのも存在します

ネットは広告の海

  • ・検索した時に出る検索連動型の広告
  • ・レンタルスペースが掲載している広告
  • ・私のような個人が運営するサイトの広告

他にも上手く言葉が見つかりませんが、様々な広告が大企業から私の様な一個人までが出稿依頼をし、そこからまた様々な人々により広告が選ばれ掲載されます
「あなたにオススメ」なんてのもすっかり当たり前になってしまいました
広告収入を得るということは、数多あるWEBページの中のたったひとつの広告に誰かがアクションを起こすことです

広告を掲載するのは誰にでもできますし、極端に難しいわけでもないでしょう
しかしそれを収入に繋げるとなると誰でも簡単に出来るわけではありませんので、副業サイトなどの煽り文句を真に受けないようにしましょう

広告収入で騙されないために

国民生活センターの注意喚起に掲載されていた事例から、どこに注意すべきなのかがわかります

事例1の「実際に事業者に指定された食品、日用品、化粧品などをクレジットカードで約150万円分購入」とありますが、広告代行の名目の下「購入させられて」いることになります
実際に自分が利用した商品をクチコミするのが本当のクチコミであって、使ってもいないのにさも・・・というのはよく見掛けますが、それはここでは置いといて

広告代行を誰に頼まれたとしても、何かを150万円分も購入すること自体あり得ません
仮に直接提携を持ち掛けられたとしても、何らかの費用が発生した時点で詐欺です

事例2の「求人サイトで在宅ワークを探した副業サイト」はわかりやすく、社会問題の一つと言えます
「SNS に投稿すると、謝礼として商品代金全額と報酬がもらえる」という文章自体に違和感はありませんが、商品代金全額というのはどうかな?
商品代の何割かをバックならわかるけど

ブログ全盛だった頃に多かった広告依頼ですが、ステマやリライト問題で下火気味
現在は報酬への条件が厳しく、文章にオリジナリティとクオリティが求められ、文字数も多く設定されています

事例1、事例2に共通しているのは広告だけではなく、「いったんは入金されている」ということなのです
一度入金してみせて信用させカモにし、更に大きな金額で買い物をさせようという魂胆ですね
ただ事例2の後のやり取りはよくわかりません、ただのバックレ?

一度入金して信用させる手口は投資関連の詐欺では常套手段です
例えば予定通りに配当金なりが口座に振り込まれたら安心して投資を続ける、そのための捨て金、見せ金みたいなものです

事例1では紹介された事業者が購入する商品を、事例2では副業サイト内にある商品で、とどちらも商品を依頼主が指定しています
商品は安く仕入れたものの転売だと推測します

こちらは上に掲載した国民生活センターのPDFファイルからお借りした画像で「商品をSNSで宣伝する」儲け話の一例ですが、特徴的なのは最初にまず商品を購入することです

商品をSNSで宣伝する儲け話の一例

もしあなたが広告収入を得たいと思うなら、少なくとも広告代理店に登録して、その中から掲載したい広告を「自分で選ぶ」ようにしましょう
セルフバック可能の商品なら尚お得です(セルフバックがわかんないなら自分で調べてね)