【LINE】を使った詐欺手口|安易な友達追加が危険な理由と対策
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LINEの特徴やユーザーを知るによると、LINEは、月間ユーザー数1億人(2025年12月末時点)と多くのユーザー数を抱えています。
日本の人口の約8割以上をカバーし、もはや社会インフラといっていいアプリ。
家族との連絡、学校や職場のやりとり、地域の自治会まで、日常のあらゆる場面に入り込んでいますよね。
だからこそ詐欺師にとっても、カモをおびき寄せるのに格好の場所となっているのです。
警察庁が発表した令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)では、被害総額は3,241.1億円。前年から1,200億円以上も跳ね上がり、1日あたりなんと約8.9億円が誰かの貯金から消えていることに。
それらの多くは、LINEが詐欺の最終段階として使われています。
最初の接触はInstagramのDMやマッチングアプリであっても、詐欺師は必ずLINEに誘導してくる。
クローズドな1対1のトーク空間に持ち込んでしまえば、あなたを心理的に追い詰めやすくなるからなのです。
LINEが詐欺の最終接触ツールとして使われる理由と、友だち追加から被害に至る流れ、防ぐための具体策をまとめています。
あなたもLINEの設定を今一度見直してくださいね。
LINEが詐欺師に狙われ続ける理由
LINEには、「電話番号を知っていれば、相手に無断で友達リストに追加できる」という、他のSNSにはない特性があります。
あまりにも日常的なツールなため、その辺をあまり深く考えない、そう言われてみるとそうだなと感じるかも。
Twitterや InstagramのDMは、フォロー関係がなければ届きにくい設計になっていますよね。
LINEは、電話番号さえ分かれば、番号がわからなくても、電話番号は数字の羅列に過ぎませんから、適当に入力して一致すれば一致した相手に通知を送れます。
さらに友だち自動追加機能の存在も大きく、スマートフォンのアドレス帳に登録されている番号を自動でLINEと照合し、該当ユーザーを友達候補として表示する仕組み。
インストール時の初期設定はオンになっていて、ほとんどのユーザーがそのまま使っています。
詐欺師の側からすれば、こうした仕様は非常に好都合なんですね。
電話番号を総当たりで入力するだけで、不特定多数のユーザーに接触できる。標的を絞り込む必要すらない。
手当たり次第にメッセージを送り、反応した相手を深掘りしていく。そういった手当たり次第の詐欺が、LINEでは成立してしまう。
また、LINEには「信頼感」の問題もあります。電話番号ベースのサービスは、メールやSNSに比べて心理的な距離が近いと思いませんか?
知らない相手からでも、LINEのメッセージはつい読んでしまう。
「もしかして知り合いかも」という感覚が、警戒心を薄れさせるのです。
LINEの友達追加は詐欺に繋がる入口
詐欺師がどうやってLINE友達リストに潜り込むのでしょう。入口は一つではありません。
電話番号の総当たり
最も原始的でありながら今も現役の手口。「自分の電話番号をどこにも公開していないから大丈夫」という考えは、もはや通用しません。
現在の詐欺グループは、手動で番号を打ち込むのではなく、コンピュータープログラムを使って機械的に、かつ無差別に電話番号を生成・照合し続けています。
彼らは、ヒットしたアカウントに対して「まずは挨拶」程度の軽いメッセージを大量に送りつけます。
もしあなたの設定が「友だちへの追加を許可」のままになっていると、詐欺師の端末上ではあなたの名前やプロフィール写真が自動的に表示され、「生きているアカウント」としてマークされてしまうのです。
友だち自動追加機能の悪用
一見無害な機能ですが、アドレス帳に詐欺師の番号が入っていた場合、自動的に「知り合いかも?」欄に表示されます。
勧誘チラシやウェブ上に電話番号を公開している人は特に注意が必要。
逆のパターンも。詐欺師が自分のアドレス帳に標的の番号を大量登録しておけば、LINEの自動追加機能が働いて「知り合いかも?」通知が届く。
受け取った側が「+」をタップした瞬間に友達登録が完了するのです。
QRコードの流出
LINEのQRコードをSNSや名刺、ウェブサイトで公開している場合、それは全世界に「家の鍵」を公開しているのと同じかも。
LINEのQRコードを入手した第三者がいつでも友達追加できる状態になります。
QRコードは画像データとして簡単に保存・転送ができるため、一度意図しない相手に渡ってしまうと、詐欺師たちの間でカモ候補としてリストが出回るリスクがあります。
特にビジネス用途で公開している場合、相手は「お客様」のふりをして近づいてくるため、最初の段階で排除するのが非常に困難。
仕事用のアカウントは必ずLINE公式アカウント(ビジネス用)を利用し、プライベートのアカウントとは物理的に切り分けるのが鉄則です。
グループ経由での接触
盲点になりやすいのが、信頼しているコミュニティ内での接触です。
地域の自治会、PTA、趣味のサークル、あるいは大規模な副業セミナーのオープンチャット等々。
詐欺師はこうしたグループに「一般人」のふりをして潜り込み、メンバー一覧からターゲットを物色します。
彼らが狡猾なのは、いきなり怪しい勧誘をせず、グループ内の会話を引用して「先ほどの〇〇さんの発言、勉強になりました!個別に詳しくお聞きしたくて追加しました」と、もっともらしい理由で近づいてくる点。
共通のグループに属しているという安心感を悪用し、一気に心理的距離を詰めてくるため、最も警戒が必要な入口の一つです。
他SNSからLINEへの誘導
2024年後半から2026年現在にかけて猛威を振るっているのが、他のSNSでカモを物色し、LINEを最終段階の場所として利用する手口です。
Instagramの華やかな投稿やマッチングアプリの甘い言葉であなたを惹きつけ、ある程度やり取りが進むと必ず「ここは通知が遅いから」「運営のチェックが厳しくて自由な話ができないから」とLINEへの移行を促します。
なぜ彼らがLINEにこだわるのか。それは、他のSNSにある「通報によるアカウント凍結」のリスクを避け、外部の目が一切届かない完全な密室にあなたを連れ込むためです。
LINEの1対1トークに移行した瞬間、あなたへの洗脳が始まるのです。
LINEを使った詐欺手口
友達リストに入り込んだ後、詐欺師が何をしてくるかは手口によって異なります。
なりすまし詐欺
詐欺師があなたの家族や親しい友人になりすまし、新しいアカウントを作って「スマホが壊れて番号が変わった」「急ぎで助けてほしい」と話しかけてくる手口。
オレオレ詐欺のLINEバージョンです。
本物の画像や名前を無断で使用するため、パッと見では本人と区別がつきません。
「事故に遭った」「至急振り込んで」など、あなたをパニックにさせて冷静な判断を奪います。
どんなに急かされても落ち着いて、直接電話して確認するだけで100%防げます。
SNS型投資詐欺
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アカウント乗っ取り
知人のふりをして「自分のLINEがログインできなくなった。協力してほしい」と連絡があり、あなたのスマホに届く「4桁の認証番号」を聞き出そうとする手口です。
「困っている友達を助けたい」という善意を逆手に取ります。
認証番号を教えてしまうと、あなたのLINEアカウントが詐欺師に奪われます。
その後、あなたの名前であなたの友達全員に同じ詐欺メッセージが送られ、被害が拡大することに。
LINEから届く認証番号は、銀行の暗証番号と同じです。たとえ家族であっても、絶対に他人に教えてはいけません。
フィッシング・悪質有料サイト誘導
LINEフィッシングとは、LINEを装った偽メールやSMS、偽サイトなどであなたをだまし、LINEアカウントのID・パスワードやSMS認証コード、クレジットカード情報などを盗み取るフィッシング詐欺の一種です。
盗まれた情報は、アカウント乗っ取りや不正決済などに悪用されます。
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これらに共通して言えるのは、LINEの友達追加はゴールではなく、スタートに過ぎないということ。
詐欺師は時間をかけて信頼を積み上げてから、本命である詐欺の話を持ち出します。
最初の数週間は無害なやりとりが続くこともあのです。
数字で見るLINEを絡めた詐欺被害の深刻さ
LINEを絡めた詐欺の被害は、もはや運が悪かったでは済まない規模になっています。
SNS型投資・ロマンス詐欺の認知状況
令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)より
件数・被害額ともに大幅増
前年に比べ、認知件数と被害額がともに40%以上の大幅な増加。
認知件数: 15,142件(前年比 +47.9%)
被害総額: 1,827.0億円(前年比 +43.6%)
1日あたりの被害: 約5.0億円に。
上位8都府県への集中
人口の多い8都府県(愛知、東京、大阪、兵庫、神奈川、福岡、埼玉、千葉)に被害が集中。
8都府県だけで全国の件数の54.7%、被害額の62.5%を占めており、人口比率(51.4%)を上回る高い割合で被害が発生。
入り口はYouTubeが急増
被害者が最初に接触したツール(当初接触ツール)は、特定のアプリに依存せず多様化が進んでいます。
主要3ツール: Instagram、YouTube、LINEで全体の約5割を占める状態。
YouTubeは前年比+2,005.2%(約21倍)という驚異的な伸びを見せており、動画広告やコメント欄などを悪用した接触が急増しています。
TikTokやX(旧Twitter)も前年比で約2倍に増えており、あらゆるSNSが「入り口」として利用されているのが現状。
連絡ツールはLINEが圧倒的
一度接触した後のやり取り(被害時の連絡ツール)については、状況が一変し、LINEの独占状態で、連絡ツールの9割以上をLINEが占めています。
他のSNSで接触した後、運営の監視が届きにくいLINEの個人チャットへ誘導するのが詐欺の定石パターンとなっていることが伺えます。
| 段階 | 主な利用ツール | 特徴 |
|---|---|---|
| 入口(当初接触) | Instagram, YouTube, LINE, TikTok, Xなど | 多様なSNSを入り口として使い分け、ターゲットを物色する。 |
| 犯行(被害時連絡) | LINE(9割以上) | 外部の目が届かないクローズドな空間に引き込んで騙す。 |
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公式アカウントやLINEを装った詐欺にも注意
「知らない個人」だけが危ないわけではありません。
LINEの公式アカウントを装った詐欺も後を絶たない状況なので、こちらも注意が必要です。
LINE乗っ取り⋅詐欺被害に遭わないために知っておきたいことによると、SMSやメールで偽のURLを送りつけ、フィッシングサイトに誘導してLINEのログイン情報を盗む手口が継続して報告されています。
LINE公式を装った詐欺の見分け方
見分け方のポイントは送信元。LINEからの正規メールはすべて「@line.me」ドメインから届きます。
それ以外のアドレスからLINEを名乗るメールが来たら詐欺だと判断して無視しましょう。
認証番号やパスワードを「教えてほしい」「画面に入力してほしい」と求めてくる行為は、どんな理由であれ詐欺。
LINEは自社からそのような要求をすることはないと明言しています。
2026年4月から認証済みバッジが「緑」に統一されましたが、これだけで100%安全だと判断するのは禁物です。
詐欺師たちは、この「公式の証明」すらも逆手に取るからです。
プロフィール画像の偽装
人間は情報の多くを視覚に頼っています。詐欺師はその習性を悪用し、本物よりも本物らしく見える偽のプロフィール画像を作り上げます。
彼らがよく使う手口は、公式のロゴマークの右下に、あらかじめ緑のチェックマークを画像として合成しておくというもの。
さらに狡猾なのは、背景画像やプロフィール全体のデザインを公式サイトからそのままコピーし、「特定商取引法に基づく表記」や「プライバシーポリシー」へのリンク(実は偽サイト)まで用意して公式感を演出するケースです。
これらはすべて、あなたに「これは仕事上の手続きだから」「公式の案内だから」と安心させ、警戒心のガードを下げさせるための装いに過ぎません。
スマートフォンの小さな画面では、細かな違和感に気づくのは困難です。
公式マークがあるからという理由だけで相手を信じるのは非常に危険。
公式アカウント自体の乗っ取り
稀なケースではありますが、実在する企業の公式アカウント自体が乗っ取られたり、管理者の不備で悪用されたりすることもあります。
LINEヤフー for businessでは、LINE公式アカウントなどの利用に必要なLINEビジネスIDの一部において、第三者(以下、攻撃者)の不正ログインによるアカウントの乗っ取りが発生したと伝えられています。
もし、いつも利用しているショップや銀行の公式アカウントから、「システム改修のため、こちらからカード情報を再登録してください」「期間限定の超特売!今すぐこのリンクから決済を」といったメッセージが届いたら要注意です。
「いつものお店だから」「有名な企業だから」と無条件に信じ込むのは、今の時代、非常にリスクが高い行為。
たとえ公式アカウントであっても、チャット上のリンクから直接クレジットカード番号や暗証番号を求められたら、その瞬間に「偽物」あるいは「乗っ取り」を疑ってください。
一度トーク画面を閉じ、企業の公式サイトから改めてログインするか、直接電話で確認する。
そのひと手間が、あなたの資産を守る防波堤になります。
個人情報とお金の話は詐欺
公式・非公式を問わず「個人情報」と「お金」の話が出たら即座に疑いましょう。
銀行やLINE公式が、トーク画面上で「暗証番号を教えてください」「本人確認のためにクレカ番号を再入力してください」と求めることは、絶対にありません。
たとえ相手が「緑のマーク」を背負っていても、お金が絡む話が出た瞬間に「これは詐欺かもしれない」と一歩引く冷静さを持ってくださいね。
今すぐ見直すべきLINEの設定6つ
設定一つで防げる被害がありますので、こちらの6項目をすぐに確認してくださいね。
-
①「友だち自動追加」をオフにする
設定 > 友だち >「友だち自動追加」をオフ。アドレス帳の情報がLINEと同期されなくなる。 -
②「友だちへの追加を許可」をオフにする
設定 > 友だち >「友だちへの追加を許可」をオフ。電話番号やID検索で一方的に追加されるのを防ぐ。①とセットで設定。 -
③LINE IDを推測されにくい文字列に変更する
短いIDは総当たり検索のリスクあり。ランダムな文字列に変更し、公開も控える。 -
④友だち以外からのメッセージを拒否する
設定 > プライバシー管理 >「メッセージの受信拒否」をオン。 -
⑤ログイン通知と2段階認証を有効にする
不正ログイン時に即通知。乗っ取り対策の基本設定。 -
⑥グループへの自動追加をオフにする
投資詐欺グループへの強制参加を防ぐ。設定 > 友だち >「グループへの自動追加」をオフ。
LINE友達追加してしまった後の対処法
うっかり友達追加してしまっても、慌てなくていいですよ。
段階別に対応を整理していますので、参考にしながら対処していってくださいね。
メッセージが来ただけ
ブロック+削除で終わり。相手に通知は届かない。怪しいと感じたら即座にブロックする。「失礼かな」という気遣いは不要です。
個人情報を話してしまった
氏名・住所・勤務先・家族構成などを伝えてしまった場合は、その情報が別の詐欺(なりすまし・架空請求など)に転用されるリスクがあります。
消費生活センター(局番なし188)や警察相談窓口(#9110)に状況を伝えておくと、今後の対応の指針が得られます。
金銭的な被害が出てしまった
振込先の口座凍結手続きが最優先です。すぐに警察(110番または最寄りの警察署)に被害届を出す。
振込先の銀行にも連絡し、口座凍結を依頼する。時間が経つほど回収は難しくなります。
LINEそのものへの通報トーク画面の「通報」機能を使ってLINEへの通報も忘れないでください。
詐欺師のアカウント停止につながり、次の被害者を減らすことになります。
あなたの日常を壊さないために
LINEは今や、家族や大切な友人とつながる温かい場所です。
その温かさや便利さを、詐欺師たちは「心の隙」として虎視眈々と狙っています。
彼らがLINEに執着するのは、LINEが外部の目が届かない、あなたと詐欺師だけの密室になりやすいから。
一度密室に引き込まれてしまえば、どれほど冷静な人であっても、巧みな心理操作から逃れるのは容易ではありません。
詐欺を防ぐ最大の盾は、技術的な知識ではなく安易に招き入れないという心構え。
今日この記事で確認した6つの設定は、あなたの日常を守るための盾となるでしょう。
まだ設定が終わっていない方は、今すぐスマホを手に取ってください。
「自分だけは大丈夫」という思い込みを捨て、LINEは疑う前提で使う。
その慎重さが、あなたと、あなたの先にいる大切な人たちを詐欺の魔の手から守る最強の武器になります。
平和な日常を、ワンクリックの油断で壊さないでくださいね。
