Shopifyパートナーへの注意喚起!役立たずのSEOツールを購入しないように【SEO詐欺】

とんでもない「SEOツール」を販売しているShopifyパートナーがいると「Shopify/ショピファイ」のコリン・ベンデル氏が怒りのツイートをあげています。
今回はその件について、私なりにまとめてみました。

詐欺ツールではSEO対策できない

「Shopify/ショピファイ」は、オンラインストアのテンプレートやPOSシステムなどを含む、ECプラットフォームです。
こんな風にオシャレなデザインのネットショップを作れちゃいます。
運営に必要なものはひと通りそろっているので、今すぐにでも!を叶えてくれますね。

Shopify
・https://www.shopify.jp/より
世界中の170万以上の店舗が使うShopifyでネットショップを始めよう
Shopifyでは、ビジネスの立ち上げから運営、成長に必要なすべてのEコマース機能とPOS機能を1つのプラットフォームで提供します。

コリン・ベンデル氏怒りのツイート

コリン・ベンデル氏のツイートをGoogle翻訳を要約すると、こんな感じでしょうか。

「Lighthouse」のスコアを良く見せるだけの詐欺的ツールを販売しているShopifyパートナーがいる。
このようなものを販売するのは規約違反になる。
コードを難読化しているということは、開発者が何かを隠そうとしている強い匂いである。

要は、何の役にも立たないツールを「販売」していること、有料だというのには驚きだし酷い。
そもそも「Lighthouse」は無料なのですから。

※「Lighthouse」は「Google Chrome」の拡張機能をインストールすることで使用が可能です。
Google Chromeを起動し、下記URLからLighthouseの拡張機能が簡単に追加できます。

Chromeウエブストア
・Lighthouse

今回の件を知ったのは、私がSEOの勉強をしているこちら「Webタン」の記事でした。
・ShopifyのクズSEOアプリに注意、 Lighthouseのスコアを良く見せるだけの詐欺も【海外&国内SEO情報ウォッチ】

SEO簡単解説

SEOとは簡単に言ってしまえば、検索エンジン最適化、検索結果で上位に表示されるための施策です。
当サイトで例えるなら、悪質サイトのドメインで検索された時、検索結果で極力上位に表示されるのを望みます。

※ここでのSEOはGoogleの検索エンジンに対しての施策を指します。
以前はYahoo!対策が別途ありましたが、Yahoo!もGoogleの検索エンジンを使うようになったことや、検索エンジンのシェアからにGoogleの検索エンジンを主に考えていれば良いといった流れがあります。

ただし、大前提は良質なコンテンツであることです。
小手先の技術ではなく、良いコンテンツを発信し続ければ、おのずと結果はついてくるとGoogle自身も「Google が掲げる 10 の事実」で掲載しています。
下に「Google が掲げる 10 の事実」はリンクしています。

検索結果に表示される順位は、200以上の指標をもとに決定していると言われ、SEOは大きく分けて内部SEOと外部SEOの2つがあります。

内部SEOとは
内部SEOとは、サイト内部の構造に対して行なうSEO対策です。
この内部SEOがきちんとできていないと、コンテンツがユーザーの役に立つ素晴らしいものだったとしても、上位表示を逃す可能性があるのです。

例えば、サイトの内部構造をわかりやすくしたり、htmlタグを正しく使った上でファイルを作成する、ユーザビリティを考えたモバイルファーストにする、正しくWEBページを作っていくことなんですね。

これはほんの一部に過ぎませんが、一つひとつは本当に小さなことです。
そして常に改善点はないかチェックしていくことが必要とされることでもあります。

  • ・タグの最適化
  • ・alt属性
  • ・URL正規化
  • ・グローバルメニューの設置
  • ・パンくずリストの設置
  • ・表示スピード

外部SEOとは
外部サイトから質の高い被リンク(バックリンク)を得る、外部SEOと呼ばれる施策があります。

ユーザーが求めるものは何なのか、その答えに最適であろうWEBページを検索エンジンロボットが探し出して検索結果に表示します。
その指標のひとつに、ユーザーから貼られたリンクがあります。

リンクされているということは、内容が良かったからだと判断するわけですね。
一つのコンテンツを複数のユーザーがリンクしていれば、その価値が高まるともいえます。

上で触れましたが「Google が掲げる 10 の事実」というものがあります。
抜粋していますので、全部お読みになりたいならリンクにアクセスされてください。

・Google が掲げる 10 の事実より抜粋
Google がこの「10 の事実」を策定したのは、会社設立から数年後のことでした。
Google は随時このリストを見直し、事実に変わりがないかどうかを確認しています。
Google は、これらが事実であることを願い、常にこのとおりであるよう努めています。

1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3. 遅いより速いほうがいい。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。

SEOについて書かれているものではなく、といってもSEOに対しtも参考になります。
「どうあるべきか」ということなんでしょう。

それはGoogleの中の人達への理念のようなもので、同時に私たち個人、社会、国、全てに当てはまることもあるなと思いました。
難しいことではないけど、その分おろそかになりやすいことでもあるかな。

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Shopifyパートナーがターゲット

今回なぜ「Shopify/ショピファイ」向けSEOツールなのかですが。
ブログ運営したことがある方ならワードプレスをご存知だと思います。

ブログ用のテンプレート、必要に応じて後からでも追加できる「プラグイン」というものがあります。
ブログによくあるカレンダーやアーカイブなどもプラグインで追加したり、いらなければ外したりと便利な機能です。

今回「Shopify」のエンジニアが注意喚起したのが、そのプラグイン機能のようなタイプなので「Shopify」でネットショップを開設した人だけがターゲットになっています。
しかも「販売」しているとあるので有料ですよね、それが実際は何の役にも立たないツールなら詐欺的どころか、完全に詐欺でしょう。

購入者はおそらくSEOの初心者なのだと思います。
そもそも、無料のSEOツール自体、ありがたいことに沢山あるんですね。

ECショップにもSEOは必要

ネットショップを開設するからには、お客さんに来てもらわなければなりません。
ECサービス自体既に沢山あり、ネットショップになると正に星の数、ライバルは無数ですよね。
その中から自分が運営するショップに来てもらって、更に買い物をしてもらい売上をあげたい。そのためにはどうすればいいのか?

無数にいるライバル
そうですね・・・例えば、そろそろ私個人が買い換えたいキッチンカウンターを「キッチンカウンター」とネット検索してみます。
まず検索結果には「約109,000,000件」ヒットしたと出るわけです。

Yahoo!で検索したので「Yahoo!ショッピング」が優先的に表示され「キッチンカウンターをすべて見る(147,707件)」とでます。
次いでこれらのショップサイトが検索結果の1ページ目に表示されます。

  • ・楽天市場
  • ・ヤフオク!
  • ・LOWYA
  • ・ベルメゾン
  • ・ニトリネット
  • ・ディノス(dinos)オンラインショップ
  • ・価格ドットコム
  • ・PayPayフリマ
  • ・Amazon
  • ・Yahoo!ショッピング

これらから更に、自分が運営するネットショップにたどり着いてもらわなければなりません。
ネットショップを出すにしても売り上げに繋げようとするなら至難の業です。
そこで、少しでも集客を伸ばそう、何かを改善したいと考えた時「SEO」にたどり着く人も多いと思います。

上に書きましたが、「Shopify/ショピファイ」は、オンラインストアのテンプレートやPOSシステムなどを含む、ECプラットフォームです。
ネットショップを運営したくても、プログラミングから何からイチからやるのは大変ですから、こうしたテンプレートを利用して開設する場合がほとんどだと思われます。

SEOは無料から試そう

上に書きましたが、無料のSEOツール自体沢山あります。
SEOツールを使ったことないけど使ってみたいなら、Google対策ですから「Lighthouse」のようにGoogleが出している「Google Search Console」や「Google アナリティクス」辺りから試してみてはいかがでしょうか。

Lighthouseは本物を使おう
「Lighthouse」はGoogle Chromeの拡張機能で無料です。使うなら本物を使いましょう。

上にも貼りましたが、こちらね。
Google Chromeを起動し、下記URLからLighthouseの拡張機能が簡単に追加できます。

Chromeウエブストア
・Lighthouse

「Lighthouse」とは何ぞやというと、こちらの5項目をGoogle独自の基準でチェックできるツールです。
各項目ごとに採点が出て、改善のためのアドバイスもあります。

  • ・パフォーマンス
  • ・アクセシビリティ
  • ・ベストプラクティス
  • ・SEO
  • ・Progressive Web App

こちらは、先日の記事をチェックしてみたスクショの一部です。
・【サクラ誘導】ビジネス​コンサルティング代表 渡辺俊樹に要注意【空メしてみた】

上記の5項目に対する採点結果です。

レイアウトにかかる時間です。

上記の項目以外に、どのようにレイアウトが表示されていくかも教えてくれます。

改善のためのアドバイスですね。実際には右にある矢印を押すと、詳細も出ます。

もちろんGoogle以外からもツールは出ています。
多くは無料お試し版ですね。もっと詳しく分析したいなら有料版を使ってねというタイプです。

SEOに対してコストがかかってもかまわない、そもそも自分でやる暇はないという方なら業者に依頼するという方法はあります。
ただ、SEO業者も色々で、まともな業者かどうか判断するには、やはりSEOに対する知識はある程度必要かなと思います。

仮に業者に依頼したあと、売上がアップしたとします。
なぜアップしたのか、業者に頼んだからか、取り扱う商品自体に力があったのか判断が必要ですからね。

今回は「Shopifyパートナー」だけがターゲットとなった詐欺ツールでしたが、このような詐欺ツールに出くわす可能性は「Shopifyパートナー」以外でもあります。
また、SEO詐欺ツールだけではなく、ウイルス感染させることが目的だったり、フィッシングに使おうとしたり、そういったものもあります。詐欺師はどこにでもいるのです。

ツールが安全な物かどうか、有料ツールなら無料で同等のものがないかなど、ある程度は自分自身で調べてみましょう。
ネットは情報であふれていますが、自分で調べることに慣れていくと、情報の取捨選択がスムーズにできるようになり、デマに引っかかるようなこともありません。

最後に、商売はSEOだけが成功しても売上アップにつながるわけではありません。
複合的な要素のもとであることをお忘れなく。

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