Googleが戻るボタンのハイジャックをスパム認定【朗報】

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ウエブ記事を読んでいて、読み終わったらスマホの戻る機能で前のページに戻るという動作をしたのに、違うページが表示されたといった経験はあなたにもあるでしょう?
他には関連記事や広告だらけの場所に移動したり、広告などのポップアップが表示されるといったことも。

ブラウザの [戻る] ボタンをクリックすると、前のページに戻るという明確な期待がユーザーにはあります。
それを損なう挙動は「[戻る] ボタンのハイジャック」であり、この基本的な期待を裏切るもの。

この種の行為が増加しているため、悪意のある行為に関するポリシーの明らかな違反として指定したのです。

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・「戻るボタンのハイジャック」に関する新しいスパムポリシーの導入

詐欺とは人を欺き金品を奪うことなので、「[戻る] ボタンのハイジャック」は明確な詐欺行為とまで言いません。でも、あなたは前のページに戻るためにスマホの戻る機能を使ったのに、前のページに戻らないというのは、あなたを騙す行為であると言えますよね。

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戻るボタンのハイジャックとは?

ユーザーがブラウザの「戻る」ボタンを押した際、期待通りに前のページに戻るのを妨げる行為を指し、以下のような手法がスパムとみなされます。

  • 履歴の操作
    ユーザーが1ページしか見ていないのに、ブラウザの履歴に大量のダミーURLを挿入し、戻るボタンを連打しないと元の場所に戻れないようにする。
  • 強制リダイレクト
    戻るボタンを押した瞬間に、別の広告ページや意図しないコンテンツへ転送する。
  • 偽の対話ボックス
    離脱しようとすると「本当に離脱しますか?」といった独自のポップアップを過度に出して引き止める。

この3つとも私は経験していて、はじめは「?戻るボタン押さなかったっけ?」と首をかしげていましたが、次第に、ある種の詐欺的手法だと思うようになりましたね。
余程知りたい情報が書かれていないかぎり、そのウエブサイトはなるべく行かないようにしてます。

これはサンプル的に私が画像を作成したものです。
スマホでウエブサイトを閲覧し戻るボタンを押すと、こんな感じに画面を覆うように広告が表示されるといったものもありますよね。

戻るボタンのハイジャックサンプル画像

なぜポリシーが導入されたのか

ユーザー体験(UX)を著しく損なうためです。
Googleは、ユーザーが自分の意思でページを離れる権利を尊重しており、それを技術的に妨害するサイトは、検索結果における信頼性を損なうと判断しました。

Googleは常にユーザビリティの向上をポリシーとして掲げています。
ユーザーを騙すような不自然な挙動は、結果としてサイトの権威性や信頼を損なうだけでなく、検索エンジンからも厳しく淘汰される対象となって当然だといえます。

個人的にはもっと早く対処して欲しかったと思いますよ。
戻るボタンのハイジャックは僅かな時間であっても、ユーザーの貴重な時間を奪いストレスを与える行為でもありますからね。

このポリシーに違反したサイトは、Google検索の結果において順位が下がったり、最悪の場合は検索結果から除外されたりする可能性があるかも。

Googleがこれを明確にスパムポリシーとして定義したことは、健全なWeb運営をしている側にも非常にポジティブな流れです。
また、すべてのネットユーザーに対しても朗報となるはず。

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信頼の崩壊は本末転倒

特に検索に頼らなくてもアクセスを呼び込めるウエブサイトなら、気にする必要すらないと思う運営者もいるかもしれません。
検索流入に頼らないサイトであっても、この手法を放置するのは致命的なリスクになります。

その理由は、SEO(検索エンジン最適化)以前の信頼の崩壊にあります。

「戻れない」は、ユーザーにとって故障か攻撃
検索から来たか、SNSから来たかに関わらず、ユーザーにとって「戻るボタンが効かない」という体験は、以下のどちらかにしか受け取られません。

このサイト、壊れているといった技術力への不信感
このサイト、ブラウザを乗っ取ろうとしているといったセキュリティへの恐怖。

一度でも「おかしいな」と感じたユーザーは、二度とそのサイトのリンクを踏まなくなります。
アクセス源がどこであれ、リピーターを自ら切り捨てる行為になってしまいます。

広告主やプラットフォームからの制裁
Google検索以外にもルールは存在します。

・SNSの制裁
エックスやFacebookなどのプラットフォームも、遷移先サイトのUXを監視しています。
悪質な挙動をするURLは、投稿が表示されにくくなったり、警告が表示されたりするリスクがあります。

・広告配信の停止
もしそのサイトで広告(AdSenseに限らず)を運用している場合、配信プラットフォームのポリシー違反となり、収益源を絶たれる可能性があります。

・ブラウザ側の自動ブロック
Google検索が順位を下げるのと並行して、Chromeなどのブラウザ自体が、こうした挙動を技術的に無効化するアップデートを続けています。
「気にする必要がない」と思って放置していても、いずれはブラウザ側で強制的にスクリプトが殺され、意図した挙動(回遊)すらできなくなるというわけ。

誠実な運営こそが最強のSEO

「もっと読んでほしい」「回遊してほしい」というサイト側の気持ちも理解はできますが、やり方が強引すぎると、軟禁に近い状態でしょ?

ユーザーが自分の意思で戻ろうとしているのに勝手にスクロールされたり、広告で埋め尽くされたりするのは、ユーザーへのリスペクトが完全に欠如しています。
今回のGoogleの決定は、そういったユーザーをコントロールしようとする傲慢な手法に対する強力なNOといえるでしょう。

ユーザーの出口塞がないのが信頼の証
良いサイトは「戻らせない」のではなく、「また来たい」と思わせるもの。
無理やり引き止めるスクリプトは、短期的には滞在時間が増えるように見えても、ブランドイメージを著しく損なう(二度とクリックしたくないと思わせる)だけです。

親切の押し売りは逆効果
関連記事を見せたいなら、読み終わった後に自然に配置すべき。
無理やりスクロールさせたり、戻るのを阻止したりするのは、結局そのサイトの嫌な記憶として刻まれてしまいます。

運営者側のチェックが重要
サイト運営者が意図していなくても、利用している広告コードや安価なプラグインにこの挙動が紛れ込んでいるリスクがあります。
「知らなかった」では済まされない時代になるため、運営者側のチェックが重要になります。

ユーザーをコントロールしようとする傲慢な手法を平気で導入している運営者は、ユーザーがどう感じるかよりも「数字(PVや滞在時間)」しか見ていないケースがほとんどではないでしょうか。
外部のツールや業者に丸投げで、中身や仕組みすら理解していない「人任せ」な運営体制も多いかと。

ちなみに「戻るボタンのハイジャック」が正式なルールになるのは6月になってからとのことですが、このニュース自体に気付く運営者が果してどれ位いるのか疑問(笑)。

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