【性的脅迫】セクストーションの被害に遭ったら?絶対にしてはいけないこととタイプ別対処法
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セクストーション(Sextortion)は、「Sex(性的)」と「Extortion(恐喝・強要)」を組み合わせた造語です。
性的な画像・動画・情報をネタに相手を脅し、金銭やさらなる性的画像を要求する行為を指します。
特に金銭目的のセクストーションが急増していて、組織的に行われるケースも多くなっているようです。
被害者は10代後半〜20代の若い男性が多く報告されているのも特徴のひとつ。
「男性は性被害に遭わない」という思い込みが、かえって相談をためらわせ、被害を広げている面もあると言われています。
セクストーションには、本物の性的な画像・動画を使ったもの、AI生成のディープフェイク、ばらまき型の迷惑メールと、大きく3タイプに分かれます。
タイプ別に、その卑劣な手口と、もし被害に遇ったら、被害に遇わないようにするにはどうすべきかを見ていきましょう。
1️⃣本物の性的な画像・動画を使ったもの
出会い系アプリやマッチングアプリ、SNSを通じて同世代の異性や理解者を装って接触してくるのがこのタイプ。
手口
短期間で親密な関係を演出し、「お互い見せ合おうよ」と、実は他人のものかもしれない画像を先に送りつけて信頼させ、被害者にも送らせるという流れが典型的。
ビデオ通話中に相手が裸になるよう誘導し、その様子をこっそり画面録画されてしまうケースもあります。
被害者が録画されていることに気づかないまま、動画を相手に保存されてしまうのです。
また、別れた恋人が交際中に送られた画像を使って脅す、いわゆるリベンジポルノ型もこのタイプに含まれます。
脅迫の材料が実在するため、要求は具体的でエスカレートしやすいのが特徴です。
一度支払っても「まだ画像が残っている」と繰り返し要求されるケースも多い。
対策
見知らぬ相手に画像を送らない、そもそも撮影自体させないというのが何よりの対策です。
相手が恋人であったとしても、そういった画像や動画を要求するようなら、付き合い自体考えた方がいいかも。
ビデオ通話であっても「録画されているかもしれない」という前提を持っておきましょう。もし被害に遭ってしまったら、次の対応が基本になります。
- ・要求には絶対に応じない
- ・チャットのスクリーンショットやアカウント情報など、証拠を保存する
- ・相手をブロックする
- ・すぐに相談する
画像がすでに拡散・投稿されてしまった場合は、StopNCII.orgのようなハッシュベースの削除支援サービスを利用できます。
リベンジポルノ防止法や、未成年が絡む場合は児童ポルノ関連法規、性的姿態撮影罪の対象になることも。
2️⃣AI生成のディープフェイク
SNSに公開している顔写真だけを素材に、AIで性的な画像・動画を合成し、「これを拡散する」と脅してくるのがこのタイプ。
手口
本人が一度もそういった画像を作ったり送ったりしていなくても、被害が成立してしまうのが最大の特徴と言えます。
最近は無修正で顔を入れ替えられるツールや生成AIサービスが手軽に使えるようになり、加工の技術的なハードルはぐっと下がりました。
組織的な詐欺グループが、いわばテンプレートのように量産しているとの報告もあるようです。
厄介なのは、送られてきた画像が本物か合成かを被害者自身が判別できないケースがあること。
この精巧さが心理的な圧力をさらに強めてしまいます。
実在の画像を持っていない分、「もう拡散した」「知人に送った」といった既成事実を強調する文面に力を入れてくる傾向も多く見られます。
対策
「画像を送っていないから大丈夫」ではなく、公開している顔写真だけで被害が成立してしまうということを知っておくのが大切。
SNSのプライバシー設定は高めにしておき、不特定多数から顔写真を取集出来ないようにしておきましょう。
実際に画像が送られてきた場合も、本物だと信じ込んですぐに反応しないようにしましょう。
合成画像である可能性を疑いつつ、慌てずに証拠保存 → ブロック → 相談、という流れで対応してくださいね。
ディープフェイクは技術的にAIツールの利用規約違反や肖像権侵害にも当たり得るため、削除申請の際に「生成AIによる合成である」ことを主張できる場合もあります。
精神的なダメージは実画像のケースと変わらず、むしろ「証拠が本物かどうか分からない」ことでかえって不安が増すケースもあるようです。
相談窓口の重要性はタイプ①と同じです。
3️⃣ばらまき型の迷惑メール
「あなたのPCをウイルスに感染させ、ポルノ視聴中の様子を撮影した」といった、内容自体が虚偽の文面を無差別に大量送信するタイプ。
実際に受信したメールを下にリンクしています。どんな文面なのかは実際にご覧になったほうがわかりやすいでしょう。
手口
海外由来のテンプレート文面が日本語に翻訳されて出回っていることが多く、送信元も実在しない・なりすましのドメインだったり、時には自分自身のメールアドレスから届いたように見せかける、なりすましの手口が使われることもあります。
ビットコインでの即時送金や「50時間以内」といった時間制限が、心理的な圧力として使われます。実在する証拠は一切ありません。
無差別配信のコストが極めて低いため、数千・数万通単位でばらまき、そのごく一部が「もしかして本当かも」と信じて支払えば成立するというビジネスモデルです。
対策
一番大切なのは、これが無差別配信の詐欺メールであり、あなた個人が特定されているわけではないと理解することです。
文面に本名・住所・実際の行動履歴といった具体的な個人情報が一切含まれていなければ、ほぼこのタイプと考えて大丈夫です。
返信や配信停止の手続き、問い合わせは一切不要です。かえってメールアドレスが実在することを相手に伝えてしまうことにもなりかねません。
無視するのが最善の対処で、あとはフィルタ設定やキャリアへの迷惑メール報告で今後の受信を減らしていきましょう。
なお、文面に実在するパスワードが記載されているタイプは少し事情が異なります。
この場合は該当サービスのパスワード変更や、パスワードの使い回しを見直すきっかけにしてくださいね。
私自身もこのセクストーションスパムを受信したことがあります。そもそも迷惑メールフォルダに入っていましたし、メールの文面は可笑しくて噴き出してしまいそうでした。
そして、金銭要求がセクストーションスパムあるあるのビットコインでした。こちらがそのセクストーションスパムです。
접속할 수 있다는 소리지./それはあなたが接続できることを意味します。【脅迫メール】
2週間以内に納税するのをお忘れなく!トロイの木馬をインストール【セクストーションスパム】
セクストーションスパムは、ビジネスメール詐欺などと併せて、企業組織を狙う攻撃メールの手口とその対策で注意喚起がなされています。
タイプ別比較一覧表
| 比較項目 | ①実画像・動画型 | ②AIディープフェイク型 | ③ばらまき型迷惑メール |
|---|---|---|---|
| 脅迫材料の実在性 | 実在する | 実在しない(合成) | 実在しない(虚偽の主張) |
| 標的の絞り込み | 個人を特定した標的型 | 個人を特定した標的型 | 無差別・大量配信 |
| 主な接触経路 | マッチングアプリ、SNS、ビデオ通話 | SNS上の公開写真を無断利用 | 迷惑メール(スパム) |
| 脅迫の実効性 | 高い(証拠が実在) | 中〜高い(精巧さ次第) | 低い(証拠なし) |
| 見分けるポイント | 実際に画像・動画をやり取りした経験があるか | 送った覚えがなくても被害が成立し得る | 具体的な個人情報が文面にない |
| とるべき初動 | 応じない・証拠保存・ブロック・相談 | 慌てず真偽を疑う・証拠保存・ブロック・相談 | 無視・返信しない・フィルタ設定 |
| 削除・法的対応 | リベンジポルノ防止法、削除支援サービス | 生成AIによる合成の主張、削除支援サービス | 特になし(キャリアへの通報のみ) |
被害に遭ってしまったときの対処法
タイプによって深刻度や対応の細かさは変わりますが、被害に遭ってしまったときの基本姿勢は共通しています。
決して相手の言うなりにならないでくださいね。相手はあなたを最も卑劣な方法で、支配下に置いて自分の要求を押し通そうとしているだけです。
- ・金銭や追加の画像は絶対に送らない
- ・証拠(スクリーンショットなど)は消さずに残す
- ・相手との連絡は遮断する
- ・一人で抱え込まず、すぐに相談する
誰かに相談すること自体ためらってしまうのも、セクストーションの狙いの一つ。
誰にも相談できないあなたを孤立させ、強力な支配関係を作ろうとしています。
恥ずかしく、ためらう気持ちはわかりますが、もっと恥ずかしい犯罪行為をしているのは脅迫してきた相手なのです。勇気を出して相談してくださいね。
- 主な相談窓口
- ・警察相談専用電話:#9110
- ・性犯罪被害相談電話:#8103(ハートさん)
- ・NPO法人ぱっぷす
デジタル性暴力・セクストーション専門の相談・削除支援 - ・各都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口
- ・子どもの人権110番:0120-007-110
こちらは福岡県警察本部サイバー犯罪対策課のエックスです。ぜひ参考にしてくださいね。
【セクストーションに注意】セクストーション(性的脅迫)とは、SNS等で知り合った相手に性的画像の交換を持ち掛け、送信させたところで脅迫し、金銭を脅し取る手口です。注意点などをまとめましたので被害に遭わないように気を付けましょう。#福岡県警 #警察 #セクストーション #脅迫 pic.twitter.com/gn2sJOVFh7
— 福岡県警察本部サイバー犯罪対策課【公式】 (@fukkei_cyber) June 25, 2026
