【危険】「厚労省からの5億円支援」は嘘!巧妙な迷惑メールの罠と見破り方
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見慣れない差出人から届く、政府機関を名乗る高額給付金のメール。一見すると魅力的ですが、その裏には恐ろしい詐欺が潜んでいます。
この記事では、現実に確認された厚生労働省を装った迷惑メールの具体例を挙げ、偽のアドレスやURL、そして非現実的な内容がいかに巧妙に仕組まれているかを明らかにします。
迷惑メールの手口を知り、適切な対処法を実践することで、デジタル社会の脅威からあなた自身を守る一歩を踏み出しましょう。
迷惑メールの対処法も掲載していますので困っているなら直ぐチェックして対策しましょう。
迷惑メールの中身をチェック
どんな迷惑メールだったのか見ていきましょう。
迷惑メールのアドレス
eptedz@cpierkz.everythingcross.tokyo
迷惑メールのタイトル
<通達>厚労省の特例により臨時支援が決定いたしました。
迷惑メールの本文 http://65535.balloonpluplu.com/bqbcs/d10a7425e6
- 迷惑メールの接続先
- tinde
- https://duskspire-horizon.com/smp/m_box/u_recovery_m_box/k:r/m:b5dc9617beeabbfa6e033d2bd6e49f78/PC:7129417684af089e119f/MC:b5dc9617beeabbfa6e033d2bd/?

迷惑メールの解説
全く違うメールアドレス
偽物のメールアドレス
eptedz@cpierkz.everythingcross.tokyo
本物の厚生労働省のメールアドレス
mailhaisin@mhlw.go.jp
にかすりもしないアルファベットの羅列ですね。
全く違うURL
メールに掲載されていたURLは
http://65535.balloonpluplu.com/bqbcs/d10a7425e6
実際につながったURLは
https://duskspire-horizon.com/smp/m_box/u_recovery_m_box/k:r/m:b5dc9617beeabbfa6e033d2bd6e49f78/PC:7129417684af089e119f/MC:b5dc9617beeabbfa6e033d2bd6e49f78/?
本物の厚生労働省のURLは
https://www.mhlw.go.jp/
で、全然違いますね。
おかしな内容をピックアップ
メールのURLにアクセスした際の全文は下記に掲載しています。
ここではそのおかしな内容5か所をピックアップ。
①新型コロナ(特例)臨時支援金
新型コロナの支援金ですか?てっきり今回政府が一人二万円の給付を決めたのを受けて、考え送り付けてきた迷惑メールだとばかり思っていました。
新型コロナでいきなりやる気がそがれてしまうしまいますが、くじけず(笑)記事を書いております。
ただ普段からニュースを見ない人だと「え?!ほんとに?」と思うかも・・・。
②全18名様:1名につき5億8500万円
1名につき5億8500万円も爆笑する金額です。
政府が個人に支援するような金額ではないとわかりますよね?
しかし、こういったどうみてもあり得ない情報を信じてしまう人が一定数いるので、こうして注意喚起を促すために記事を書いているのです。
例えば「今までの公に行ってまいりました通常の給付金・支援金とは違い」といった部分にのみ注目して「本当に政府から支援金がもらえるんだ!」と自分にとって都合のいい解釈をしてしまう。
よくネットのニセ情報への注意として「人は自分が信じたい情報を信じる」といったものがありますが、詐欺被害に遇う人の中には、そういう心理状態の人もいるでしょう。
③本件は厚労省機密費を財源の一部となるため一般公開はされておりません。
一般公開はされてないから、この話を誰かにしても「何それ?そんなものあるわけないじゃん、どうして信じてるの?」と言われる可能性が高いですよと続けたいのかもしれませんね。
グーグルのAI による概要
機密費(きみつひ)とは、主に政府や官公庁で使用される経費の一つで、支出の内容を全て明らかにすることが求められない経費のことです。特に、内閣官房報償費(内閣官房機密費)は、国の事務や事業を円滑に進めるために、状況に応じて機動的に使用される経費として知られています。
ちなみに「厚労省機密費」とネット検索すると、この記事の迷惑メールに関連した情報ばかりが表示されました。
一番目には厚労省からの注意喚起がなされたウエブページが出ましたので引用掲載します。
厚労省
・給付金を装った不審な電話・メールが発生しています。より「臨時福祉給付金(経済対策分)」 (簡素な給付措置)の “振り込め詐欺”や“個人情報の詐取”にご注意ください
給付金を語る不審なWebサイトにもご注意ください・「臨時福祉給付金(経済対策分)」 (簡素な給付措置) の“振り込め詐欺”“個人情報の詐取”にご注意ください。より
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④あくまでも本件関係者と対象者様のみの公開となります。
※公開しない理由は、財源の一部が機密費であること、そして高額受給になるため、情報を知った方に嫉妬されたりお金を狙われる等の危険があるため。
情報を知った方に嫉妬されたりお金を狙われる等の危険・・・もうどう突っ込んでいいのやら。
確かに宝くじの高額当選者は大変だという話はありますけどね。
厚労省の中の人が「嫉妬されたり」などという言葉を使わないでしょうよ。
⑤当省の模倣詐欺により、あらゆる理由で受け取れないといわれている方もいるかと存じますが、調査の結果100%受理できる方のみ選出されておりますので
当省の模倣詐欺、どの口で言う?
「あらゆる理由で受け取れないといわれている方もいるかと存じますが、調査の結果100%受理できる方のみ選出」といった文言も先に書いた「自分にとって都合のいい解釈」をしてしまう人には信じさせる効果があると言えるでしょう。
細かいところでいくと本物の厚生労働省が自ら「厚労省」と略すことってあるのかな?
仮にあっても内輪だけでしょうけど。
サイト名は「tinde」と書いてはありましたが、それ以上の情報はわかりません。
迷惑メール専用のウエブサイトなのかもしれません。
この迷惑メールの最終的な狙い
この迷惑メールの主な狙いは、以下に示す複数の詐欺的手法を通じて、受信者から金銭や個人情報を騙し取ることであると考えられます。
個人情報の収集
支援金を受け取るための手続きと称して、氏名、住所、連絡先、銀行口座などの個人情報を不正に取得しようとする可能性があります。
これらの情報は、後に別の詐欺や悪用に利用されることがあります。
手数料やシステム利用料などの詐取
最終的には「支援金を受け取るためには、手数料が必要だ」「口座確認のために少額を送金してほしい」「秘密保持のために保証金が必要だ」など、何らかの理由をつけて金銭の支払いを要求してくる可能性が高いです。
「本来は受取額の40%程度の高額受取手続の先払いが必要となりますが、こちらはすべて「厚生労働省で代理負担」を行いました。」と書かれており、一見支払いが不要であるかのように見せかけています。
これは受信者を安心させて、後の段階で別の名目で金銭を要求するための常套手段です。
この迷惑メールは、人間の「大金を手にしたい」「特別な情報を得たい」という心理に付け込み、公的機関を装って信頼させ、最終的に金銭や個人情報を騙し取ろうとする古典的な詐欺の手口です。
接続先での内容

[From]厚労省:臨時支援金受付さん 日時2025/06/15 件名<通達>厚労省の特例により臨時支援が決定いたしました。
プロフィールをチェック
本文
厚生労働省より重要通知
━━━━━━━━━━━━━━━━━
新型コロナ(特例)臨時支援金
全18名様:1名につき5億8500万円
>あなたが対象に選ばれました<
━━━━━━━━━━━━━━━━━
本件、新型コロナ(特例)臨時支援金については
今までの公に行ってまいりました通常の給付金・支援金とは違い、過去高額支援金等を破棄されている方のみ対象とした救済措置の臨時支援金となります。
なお、本件は厚労省機密費を財源の一部となるため一般公開はされておりません。
あくまでも本件関係者と対象者様のみの公開となります。
※公開しない理由は、財源の一部が機密費であること、そして高額受給になるため、情報を知った方に嫉妬されたりお金を狙われる等の危険があるため。
●本支援金の対象となる理由
・現在まで一度も支援受理実績がない方
・政府の調査で支援金の受理が可能な方
となり、あなたご自身を含む全18名様が該当いたしました。
↓ ↓ ↓ ↓
・全18名様全員の現在も有効な過去未受理金額
・厚生労働省の機密費
を合算した総額を18名様に均等支援いたします。
※重要事項※
当省の模倣詐欺により、あらゆる理由で受け取れないといわれている方もいるかと存じますが、調査の結果100%受理できる方のみ選出されておりますので、本案内が届いている=確実に5億8500万円をお受け取り頂けますのでご安心ください。
────────────
※同姓同名だった場合を考慮し、各ご自身様の欄は
【※あなた様はこちら※】
との表記に自動変更されます。
01.三橋 玲子 様
02.星野 夢美 様
03.森崎 美和子 様
04.野口 早苗 様
05.林 健太郎 様
06.丸山 幸子 様
07.長谷川 歩南 様
08.石川 晴美 様
09.関谷 翔 様
10.高野 信二 様
11.高柳 真由美 様
12.服部 まどか 様
13.三浦 静江 様
14.島宮 麗 様
15.【※あなた様はこちら※】
16.佐々木 健司 様
17.太田 大介 様
18.山崎 果里奈 様
────────────
※過去の未受取合算の多い方順となります。
※01.の方から順番にお渡ししておりますのでご自身様の順番までお待ちください。
●受け取り方法について
・高額支援金となるため、本来は受取額の40%程度の高額受取手続の先払いが必要となりますが、こちらはすべて「厚生労働省で代理負担」を行いました。
そのため上記手続きは一切なくお受け取りできます。
・なお、模倣詐欺サイトなどにより受取制限などの常套句を言われている方もいらっしゃいますがどのような制限もなく100%お受け取り頂けますのでご安心ください。
●注意事項
・本件は上記ご説明通り100%お受け取り頂ける状態でのご案内となりますため受取辞退などはできません。仮にどうしても不要な場合はお受け取りいただいた上で寄付等を行っていただければと存じます。
それでは改めて順番になりましたらご連絡を差し上げます。
大変高額な支援金となるため必ずチェックいただけますようお願いいたします。
この記事のAI要約
このウェブページは、厚生労働省を装った迷惑メールの具体的な内容とその危険性について解説しています。
迷惑メールの内容と分析
記事によると、この迷惑メールは「<通達>厚労省の特例により臨時支援が決定いたしました。」という件名で届き、差出人アドレスも厚生労働省とは全く異なるものです。
メール本文に記載されたURLも偽物であり、クリックすると正規の厚生労働省のウェブサイトとは全く違うURLに遷移します。
メールの内容は、「新型コロナ(特例)臨時支援金」として1名につき5億8500万円が支給されるという非現実的なものです。
記事では、以下の5つの点がおかしいと指摘し、その詳細を解説しています。
・新型コロナ(特例)臨時支援金
ニュースを確認しない人は信じてしまう可能性があるものの、不自然な内容です。
・1名につき5億8500万円
政府が個人に支援する金額としてはあり得ない高額です。
・厚労省機密費を財源の一部とするため一般公開されていない
一般公開されない理由が不自然であり、厚生労働省も給付金を装った詐欺に注意喚起しています。
・高額受給になるため、情報を知った方に嫉妬されたりお金を狙われる等の危険があるため公開しない
厚生労働省が使う言葉遣いとしては不適切で、高額当選者の話を引き合いに出すことで信じ込ませようとしています。
・当省の模倣詐欺により受け取れないといわれている方もいるが、調査の結果100%受理できる
他の詐欺の存在を認めつつ、自身は確実に受け取れると強調することで、受信者を安心させようとしています。