パクリやコピペから著作権侵害を守る様々な方法

ネットに接続可能なスマートホンの登場で、爆発的ともいえるインターネットの普及は私達に楽しい世界へ誘ってくれます
しかしその分様々な問題を抱えているのも事実です
その問題のひとつが著作権侵害です
前回の記事に引き続き、著作権に関してまとめています
果たしてコピペやパクリから自分の著作物を守ることが出来るのでしょうか?
答えはノー
著作権法で著作物は保護されていますが、だからパクられないというわけではありません

ネット上に公開してしまうと、残念ながら著作物を守る絶対的な方法は無いのが現状です
抑止する方法はありますので、試してみて下さい
無料で出来る方法と有料で出来る方法を掲載しまし

無料で出来る著作権対策

パクった相手に削除依頼をするだけでも手間ですし、何より精神的消耗がはげしいもの
画像の盗用や記事の勝手転載に悩んでいるなら、まずは試してみてはいかがでしょう

コピーライト宣言をする

本来、このコピーライト宣言自体不要とされています
わざわざしなくても、著作物は生まれた時点で著作権法により保護される仕組みになっているからです
記事なら原稿を書き始めた時点、写真ならのシャッターを切った時点といった感じで、生まれた瞬間保護されるといえます

それはネット上で公開している著作物も同じです
「サーバーにアップした時点に発生する」という解釈を何件か目にしましたが、それでは下書き(原稿)には著作権が適用されなくなると思うのです
※間違えてたら失礼、正しい法的解釈を求めたい方は弁護士にご相談下さいね

ことネット上においては、著作権がないがしろにされているようにすら見受けますので
著作権の存在を意識して貰う為に、記事の最後やサイトのフッターに敢えてコピーライト宣言をする
画像の盗用が多いと感じる方は、画像のすぐ側でも良いのではないでしょうか

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを使う

こちらは著作物をシェアして構わない方向きです

著作権を保護した状態で、例えばみんなに画像を使って貰いたい、素材の配布をしたいといった時
「改変しても良い、悪い」
「二次配布しても良い、悪い」
といった条件を著作者が決め、著作物をアンダーコントロールし、作品を幅広く楽しんで貰う
QAもありますので、詳しくはこちらでご確認下さい
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

素材配布をされている方のHPの規約を読むと
・18禁サイトや営利目的での使用は禁止
・二次使用禁止、改変禁止

といった内容が多いですが、中には

・使用サイトのジャンル不問、営利非営利OK
・改変OK、二次配布OK

といった内容もこの頃は増えて来ています
背景にはネットで世界と繋がるのだから、もっと自由に良いものは良いとシェア出来きるべきでは?
といった考え方があるからだと思います

例えば面白い画像があった時、「吹き出し付けて何か台詞を言わせたい、そしたら更に面白くなりそう」
でも著作権を考えた時、勝手に画像をイジルことは出来ませんよね
そういった事に自由度を与えられたら・・・というわけです

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに関して、全く問題点が無いわけではありません
やはり利用者のモラルに委ねられている所は大きいと思いますので、気になる方は詳しく検索しましょう

画像のコピーや保護を阻止する

透明画像の利用
公開したい画像の上に透明な画像を重ねることで、画像のコピーをすると透明な画像だけがコピーされるといった方法があります
但しこれも絶対出来なくなるわけではありません
空き巣はひと手間多い家には入らないのと同じで、直ぐにコピペする人も同じだと思うんです
あくまで抑止と捉えて下さい

右クリック自体禁止
以前流行った右クリック禁止のスクリプト
パソコンで右クリックをしようとすると、右クリック自体出来ない仕様にする方法があります
さすがにこれは使い勝手が悪いのと、抑止としても弱いかなと思いますので参考までに

Feath as Googleを使う

Googleには自分のウェブサイトを登録し、様々な事をチェック出来る「ウェブマスターツール(Google Search Console)」があり
全て無料で利用出来る便利なサービスの中に「Feath as Google」というものがあります

ページ毎に登録出来、Googleの検索ロボットがどの様に自分のウェブページを見ているかを確かめるといったことが本来の利用法
そして同時に「Feath as Google」に登録することで検索結果への表示も、登録しないでいるより断然速くなります

この「Feath as Google」が、タイムライン代わりにならないだろうかと思うのですが
パソコンの時計自体操作して、時間表示を変えてしまうことが可能だとは思いますので絶対性は無いのかな

ただ、記事をサーバーにアップした日時と、「Feath as Google」にページを登録した日時に、さほど解離がなければ
サーバーと「Feath as Google」の合わせ技で、タイムスタンプに近い状態にならないかなと

勿論、裁判で争うとなった場合、法的に有効かどうかはわかりません
元々著作権自体「いつ、誰が、何を」創作したのかということを法的に証明するのは難しいので
やらないより、やっておいた方が良いだろうと捉えて下さいね

ウェブマスターツール(Google Search Console)自体が便利なものですから、ウェブで記事や画像を公開するなら利用しましょう
もしパクリを発見したら、ここからGoogleにDMCA侵害されたと報告することが出来ますし
逆にあなたの側でDMCA侵害あった場合も知らせてくれます
心当たりが無いとか侵害する使い方をしてない場合、それを訂正することが出来ます

記事や画像の作成過程の撮影

ファイル編集、サーバーへのアップ等、あなたのコンテンツの作成から公開までを誰かに撮影して貰うという方法

オリジナルだと証明する必要があった時、役に立つとは思いますが
一日に複数ページの記事を作成するような方(私はそう)だと、じゃあ全部撮影するのか?とかになっちゃいそうです
かなり手間暇掛かることでもありますから、必要性を感じたら試してみると良いでしょう

有料で出来る著作権対策

有料の著作権対策ですが、これまでも、この先もパクリやコピペに悩み続けること、削除依頼などに時間を割くこと
それを考えた時、いっそ費用を掛けるのも必要な事かもしれません

ネット透かし(ウォーターマーク)を入れる

お札に入っている透かしの様に、画像に透かしを入れる方法です
透かしには著作権が発生した日や著作者の名前等を入れることが出来ますので、盗用された場合、著作権は自分にあると証明出来ます

これも転載を完全に防ぐことは出来ませんが、透かしが入っていると告知した上で公開すると効果が期待出来ると思います
中には追跡装置みたいなものがあって、パクリ先を追うことが出来るタイプもあるようで、ちょっとビックリ

ネット透かし自体はソフトを使って入れますが、ソフトが沢山存在するわけではない様です
有名所ではWord PressのプラグインやAdobe、フォトショップ等でネット透かしを入れられます

ただ機能が充実しているとなると有料みたいです

タイムスタンプを活用する

著作物の発生時を改竄出来ない「タイムスタンプ」で証明する方法
ネット透かしにも似ていますね
著作物は「誰」の物なのかの証明が難しいのと同じく、「いつ」出来たのかも証明が難しいのです

もちろんブログ等は日付等出ますが、後で手を加えて日付を変えることが可能ですよね
また、著作物自体の内容は変更することも出来ます

絶対的な「いつ」の証明にというのがタイムスタンプと呼ばれるもので、ネット透かしにも似た存在で
著作物の存在事実証明をデジタル処理するといった感じでしょうか

料金は月額1万円辺りからです
利用状況によって、いくつかプランを出して選べるようになっているのが殆どで、無料お試しを備えている会社が多かったです

最低でも年間10万円は掛かりますから、さすがにこちらは企業向けだなと思います

自分の著作物であると証明する

これもパクリを防ぐというより、証明出来ることで抑止に繋がるのではという方法です
著作権登録や存在証明の取得をしていることを公表した上で、著作物を公開するとより効果的かも

著作物は文化庁の著作権登録をすることで自分の著作物であると証明することが出来ます
また、行政書士による存在事実証明の取得をすると、いつから著作物が存在したかの証明になります

・文化庁 著作権登録制度
・日本著作権機構 著作物の存在事実証明

著作権の登録は著作物を公開した後にしか出来ないのに対し、存在事実証明は公開前に出来ますので
著作権登録には無いことを補う形であり、どちらも万一の為の自己防衛、証明の為の手段のひとつです

但し、どちらも有料です
どちらも書士さんに依頼した場合、それぞれ2~4万円と事務所によって様々で、両方セットで頼むとお得になるのは同じみたい
※著作権登録は自分でも出来ます

私達一人一人が意識しましょう

著作物・著作権を守る様々な方法を書いてみましたが、だからといってコピペ・パクリが防げるわけではありません
法律はあるけど、悪い事をする人がいるのと同じです
自己防衛することで著作権侵害の抑止に繋がれば良いし、いざという時に証明手段になれば良い
ただやはり、キッチリした物にはお金が掛かりますから、一般個人で出来ることには限界がありますね

あなたは何か利用していますか?
ブログやTwitter、インスタグラム等に自分の記事や画像を掲載していますか?
それとも閲覧するのみでしょうか?
著作権というものを意識しながら、掲載や閲覧をして下さいね