QRコードログインを悪用したLINE乗っ取り|本物のログイン画面が罠に

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以前の記事

LINEフィッシング詐欺の手口と対策|あなたの信頼が狙われている

では、偽サイトや偽QRコードなど、「偽物」を使った手口を紹介しました。

今回取り上げる手口は少し違います。詐欺師が用意した偽サイトに誘導するのではなく、LINEに元々ある本物の機能を使って、アカウントを乗っ取る手口です。

※「社長を名乗る人物から連絡が来て、LINEグループを作り、QRコードを送るよう求められる」という手口を聞いたことがあるかもしれません。
これは今回紹介する手口とは仕組みが異なります。

今回の記事では、QRコードログインを悪用してLINEアカウントそのものを乗っ取る手口について説明します。

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LINEの「ログイン許可(連携端末)」機能とは

LINEには、スマホだけでなく、パソコンやタブレットなど別の端末でも同じアカウントを使える「ログイン許可」という機能があります。

パスワードを何度も入力する手間がなく、スマホカメラをQRコードにかざすだけで済むので、パソコン版やタブレット版のLINEでは定番の入り口になっていますよね。

たとえばパソコンでLINEを使う場合、パソコン版LINEにQRコードが表示されます。
それを普段使っているスマホのLINEアプリで読み取ると、スマホ側で本人確認が行われ、パソコンでも自分のLINEを使えるようになります。

スマホを使って、別の端末から自分のLINEにログインするための機能というわけですね。
ところが、この仕組みを悪用すると、詐欺師が用意したパソコンを「自分の端末」としてLINEアカウントに接続できてしまいます。

QRコードログイン悪用手口とは

では、実際にどのように悪用されるのでしょうか。

まず詐欺師から、「不正ログインの可能性があります」「本人確認が必要です」など、LINEのアカウントに問題が起きたと思わせるメッセージがあなたに届きます。
ここまでは、よくあるフィッシングの入口。

フィッシング被害に遇ったら?フィッシングを防ぐ確実な方法とは

ただ、ここで偽サイトに誘導するのではありません。
詐欺師は自分のパソコンで本物のLINEのログイン画面を開き、そこに表示されたQRコードを画像として保存します。

そして、そのQRコードをあなたに送り、「本人確認のため、このQRコードを読み取ってください」などと指示。

あなたがスマホのLINEアプリでQRコードを読み取ると、ログインを確認するための数字が表示されます。
詐欺師は「確認のため、その数字を教えてください」などと言って、この数字も聞き出します。

あなたが指示通りに操作すると、詐欺師のパソコンがあなたのLINEアカウントにログインできる状態になるのです。

パスワードを盗まれたわけでも、偽サイトにIDやパスワードを入力したわけでもありません。
あなた自身がQRコードを読み取り、表示された確認番号まで伝えることで、詐欺師の端末を自分のLINEに接続する手助けをしてしまう

LINE公式も認証番号を教えないでと注意喚起

この手口について、LINEも注意を呼びかけています。

LINE公式のヘルプセンターでは、LINEの登録情報や認証番号を聞き出したり、画面に入力させたりする行為はすべて詐欺と案内しています。
また、LINEの認証番号は、自分でLINEの引き継ぎをする場合などを除き、他人に教えるものではありません。

今回の手口で「QRコードを読み取って」「表示された番号を教えて」と言われても、従う必要はありません。
QRコードを読み取ったあとに認証番号を聞かれた時点で操作を止める。これを覚えておきましょう。

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なぜ詐欺師は本物の画面を使うのか

正直、偽サイトを作ってIDとパスワードを入力させる、一般的なフィッシングのほうが手口としては単純。
でも詐欺師は、わざわざ本物のログイン画面を開いてQRコードを撮影し、送りつけてくるという手間かけています。

理由は、そのほうが疑われないから。偽サイトのリンクなら、URLをよく見れば違和感に気づく人もいます。
でも、送られてきたのが「本物のLINEアプリの画面そのもの」だったら、疑いようがありません。

文字だけの説明より、画面のスクリーンショットのほうが、人は簡単に信じてしまうんですね。

さらに言えば、この画像は本物のLINEサーバーが発行したQRコードです。偽サイトのように、いつか通報されて閉鎖される心配もありません。
詐欺師にとっては、ひと手間をかけてでも「本物」を使うだけの見返りがある、と踏んでいる。

本物を使うというのが、この手口の見破りにくいところでもあります。

「このリンクは怪しくないか」「URLは本物か」と確認する習慣があっても、送られてきた画像が本物のLINEの画面なら、「LINEの画面なので大丈夫」と思ってしまうかもしれないでしょ?

「本物の画面なので安心」という判断だけでは、この手口を見抜けないのです。

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QRコードログインを悪用したLINE乗っ取り対策

「二段階認証を設定しているから大丈夫なんじゃ?」と思う人もいるでしょう。

二段階認証は、本人以外が勝手にログインするのを防ぐための仕組みです。
今回のように本人がスマホを操作してログインを承認してしまえば、その確認をすり抜けられてしまいます。

この手口で狙われているのは、LINEのシステムの弱点だけではありません。
「本人確認のためと言われたから」「LINEの画面が出ているから」と、表示された指示をそのまま信じて操作してしまうことです。

一番分かりやすい対策は、使わない機能はオフにしておくこと。

☝️ログイン許可を使わないならオフにする
普段からパソコンやタブレットでLINEを使っていないのであれば、ログイン許可をオンにしておく必要はありません。
LINEの設定を確認し、使っていないならオフにしておきましょう。

パソコンでLINEを使う必要が出てきたときだけ、設定をオンにする方法でも構いませんよ。

☝️「QRコードを読み取って」と言われたら止まる
「本人確認のため」「アカウントを守るため」など、どんな理由を説明されても、知らない相手からQRコードを読み取るよう求められたら、その場で操作を止めてください。

特に、QRコードを読み取ったあとに表示された数字を相手へ伝えるよう求められたら要注意です。
その数字は、あなたがログインを確認するためのものです。相手に教える必要はありません。

☝️ログイン中の端末を確認する
LINEでは、現在ログインしている端末を確認できます。定期的に確認して、見覚えのないパソコンやタブレットが接続されていないかチェックしましょう。

身に覚えのない端末があれば、そのままにせずログアウトなど必要な対応をしてください。

今回の手口では、「本物のLINE画面が表示されているから安全」とは限らないというのが重要。
画面が本物でも、その操作によって誰の端末をLINEに接続しようとしているのかを考える必要があります。

そして、普段パソコンやタブレットでLINEを使わないのであれば、そもそもログイン許可を使わない。それだけでも、この手口への備えになります。

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