SNSから高額契約へ…情報商材詐欺のシナリオを暴く
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「もっと自由に暮らしたい」「収入を増やして生活を変えたい」
そんな思いにそっと入り込んでくるのが、情報商材詐欺です。
SNSでの魅力的な投稿から始まり、気づけば数十万〜数百万円の高額な契約を結ばされていた…そんなケースが後を絶ちません。
この記事では、情報商材詐欺のよくある流れや心理テクニック、「お客様の声」に潜む罠や自分を守るための対策をわかりやすく解説。
【暴露】詐欺のシナリオを4ステップで解説

「FXで日給10万円?」「たった3ヶ月で不労所得生活?」「スマホをポチポチするだけで月収100万円?」
もしあなたがSNSでこんな甘い言葉を目にしたことがあるなら、それは情報商材詐欺の入り口かもしれません。
彼らは巧妙な手口で、あなたの「稼ぎたい」という願望にすーっと入り込んできます。
気づけば、高い契約をさせられそうになっていたといったことも。
今回は、そんな典型的な情報商材詐欺のシナリオを、解説。
シナリオ1:SNSでの接触〜甘い誘惑のDM

ある日のこと、あなたはSNSで「誰でも簡単に稼げる」なんて投稿を見つけました。
投稿には高級車やブランド物、海外旅行の写真がずらり。
「今日はハワイに来てまーす!」「私のコンドミニアムだよ」「このバッグ、衝動買いしちゃった」と、ハイブランドのファッションを身にまとって、海外のコンドミニアムでの生活。
ちなみに、なぜインスタグラムがよく使われるのか知っていますか?それは、インスタグラムが写真や動画メインのSNSだからなんです。
高級ブランド品、旅行先の絶景、札束の山…といった「稼いでいる人」が送るであろう華やかで非現実的なライフスタイルを、言葉で説明するよりも圧倒的に分かりやすく、見る人に憧れを抱かせやすいでしょ?
ハッシュタグを使えば、「#副業探し」といった言葉で稼ぎたい人たちを効率的に探せる点も、彼らに便利なの。
「私には手の届かない世界」「素敵で憧れちゃう」と思いつつ、その投稿に「いいね」したりコメントしたりすると、すぐにそのアカウントからダイレクトメッセージ(DM)が届くはずです。
「あなたの投稿、拝見しました。もしかして、もっと収入を増やしたいと考えていますか?」といったメッセージ。
憧れの人からのメッセージを読むと、あなたのお金の悩みや「こうなりたい」という気持ちに、ぴったり寄り添ってくれるような内容がかいてあるじゃないですか。
最初はちょっと疑心暗鬼になるかもしれないけど、「もしかして、ほんとにこの人なら叶えてくれるかも…」って期待が、心の奥で少しずつ膨れ上がってくるの。
そして、「私がお教えしている方法で、たくさんの人が成功しているんです。まずは無料で詳しい情報をお伝えしたいので、LINEで連絡を取りませんか?」と書いてあったら、「これはチャンスかも!」と、あなたは次第にワクワク!。
シナリオ2:LINEグループで「成功者の仲間入り」気分に

「詳細はLINEでお教えしますよ」とあるので迷わずLINEで繋がると、すぐに「少数精鋭の特別LINEグループ」というような特別感のあるグループに招待されます。
そこには、もうすでに「この情報商材で成功した」という先輩たち何人もいるんですよ。
毎日毎日、「今日は〇〇万円稼げた!」「先生、ありがとうございます!」といった、大絶賛のコメントや感謝のメッセージが飛び交っています。
そういった大絶賛のコメントや感謝のメッセージを目にした瞬間に「なにこれ、うさんくさい!」と感じるなら、そこでギリギリ引き返しもするでしょう。
でも、彼らのコメントは、「自分もこうなりたい!」というあなたの気持ちをさらに盛り上げるように計算されています。
もう、グループ全体が、仲間意識と「いけるぞ!」っていう高揚感で満ちあふれている。
あなたは「ここに参加すれば、自分も成功できるかもしれない」と、どんどん期待が膨らんでいくでしょう。
余談ですが、この「仲間意識と高揚感」はセミナーから特殊詐欺グループまで、様々な場面で「演出」されます。
シナリオ3:無料ウェビナーで“洗脳”と「今だけ!」の焦らせトーク

数日後、「期間限定の無料ウェビナー」への参加を促されます。
ここで少し説明させてくださいね。
ウェビナーとは、ウェブ(Web)とセミナー(Seminar)を組み合わせた造語で、インター
ネットを通じて行われるセミナーのこと。
通常の会場に集まって行うセミナーとは違い、自宅やオフィスなど、インターネットに接続できる環境があればどこからでも参加でるでしょ?
動画配信形式が一般的で、リアルタイムで配信されるものもあれば、事前に録画されたものが配信される場合もあります。
情報商材の文脈で出てくるウェビナーは、まさにこの形式を使って、多くの人に一斉に情報を提供し、最終的に高額な契約へと誘導する「場」として悪用されることが多いんですよ。
ウェビナーでは、グループの主催者である先生が登場し、「これからの時代は〇〇が必須です」「一般的なビジネスはもう古い」「特別な情報さえあれば、誰でも稼げます」と、もっともらしいことを話すでしょう。
具体的なノウハウはほとんど教えてくれません。ひたすら「夢のような未来」が強調されるばかり。
そして、最後にこう締めくくられます。
「このノウハウは本当にごく一部の限られた人にしか教えません。
今回特別に、このウェビナーに参加してくれたあなた限定で、本契約のチャンスを提供します。
通常は〇〇万円するところを、今から〇時間以内にお申し込みいただければ、特別価格〇〇万円で、さらに豪華特典もプレゼントしますよ!」
すでに「特別感のあるグループに招待」されている上に、「今だけ」「あなただけ」「限定」という言葉が次から次へと出てくるのです。
自分は特別なんだという思いと同時に「このチャンスを逃したら、もう二度とこんな話は来ないかも」と、焦りにも似た感情が生まれるでしょう。
シナリオ4:高額契約、そして現実は…

「今しかない!」っていう強いプレッシャーの中で、あなたはローンを組んだり、貯金を取り崩したりして、数十万円から数百万円というとんでもなく高額な情報商材の契約をしてしまう。
具体的な「情報商材」の中身としては、例えばこのようなものがあります。
- FXや仮想通貨の自動売買ツール(EA)
「誰でもクリック一つで日給〇万円!」と謳う高額なシステム。 - オンラインサロンや塾の参加権
「月収〇〇万円達成者を多数輩出!」と称する、高額な入会金や月謝がかかるコミュニティ。 - スマホやSNSを使った「簡単作業」での副業マニュアル
「コピペだけで月収100万円!」といったうたい文句の、実体のない作業を指示する高額な資料。 - 「人脈」や「成功者の思考法」を教えるセミナー参加権
具体的なビジネスモデルは不明確なのに、「成功者の思考をインストールできる」といった抽象的な言葉で高額な契約を迫る。
でも、実際に手渡されたマニュアルや動画は、ネットで調べれば出てくるような当たり前の情報ばかりだったり、内容が薄くて全然使えなかったり。
サポートを求めると、「自己責任です」「努力が足りません」と言われて、まともに相手にしてもらえないこともよくあることなんですね。
そして、ここからが一番怖いところです。
一度詐欺に遭ってしまったのに、「次はきっと本物だ」「今度こそ自分でも稼げるものに巡り会えるはず」と、次から次へと別の情報商材に手を出してしまう人が後を絶ちません。
これを私は「情報商材ジプシー」と呼んでます。
一度騙されてしまった悔しさや、今度こそは挽回したいという気持ちにつけ込まれ、ずるずると多額のお金を費やし、気づけば借金だけが雪だるま式に増えていく。
また、情報商材を購入するような人は残念ながらよく騙される人として、詐欺師たちのカモリスト入りし、自分からアクションしなくても、詐欺師の側から様々な架空の儲け話に誘ってもくるでしょう。
気づけば、手元には多額の借金だけが残り、夢見ていた成功は遠い彼方に消え去っていた・・・これが、多くの情報商材詐欺の悲しい結末なんです。
その「お客様の声」、本物ですか?

情報商材の販売ページやSNSには、「このノウハウで人生が変わった!」「たった1週間で月収が倍になりました!」と、手放しの絶賛コメントや成功体験談がズラッと並んでいますよね。
でも、その「お客様の声」って、本当に本物だと思いますか?
残念ながら、情報商材の世界では、「サクラ」や「自作自演」による偽の口コミが当たり前の世界。
こういった偽レビューを見抜く目を養うことこそが、詐欺から自分を守るための第一歩となります。
偽のレビューに共通する特徴を挙げ、SNSや販売ページの情報がどれほど操作されているか一緒に見ていきましょう。
情報商材の口コミには、主に二つのパターンがあります。
それぞれの特徴を知ることが、見極める上でとっても重要ですよ。
1. 販売者自身が用意した「セールスレター内の口コミ」

一つは、情報商材の販売ページ(セールスレター)に直接掲載されている口コミです。
セールスレターとは?
商品やサービスを売るための手紙形式の文章のことを指します。
インターネット上ではウェブサイトやメールなど文章で読ませるものがほとんど。
読者に「買いたい!」と思わせるために、商品の魅力やメリット、なぜそれが必要なのかを熱く語りかけるのが特徴で、目的はただ一つ「読者に何らかの行動を起こさせること」にあります。
セールスレターに掲載されている口コミの特徴
大半が顔写真付きで、具体的な成果金額や感謝の言葉が並びます。
非常にポジティブな内容ばかりで、ネガティブな意見はまず見かけません。
- 絶賛コメントばかりで、具体的な成果や過程が書かれていない
「最高です!」「稼げました!」といった抽象的な褒め言葉ばかりで、実際にどう稼いだのか、どんな努力をしたのかなど、具体的なプロセスが一切書かれていない。 - 写真が不自然
モデルのような美男美女ばかり、画質が妙に良い、笑顔が不自然な写真が多い場合は、フリー素材を使っていたり、プロのサクラが演じている可能性も。 - 手書き風の画像
筆跡が似ている、同じようなテンプレートを使っているなど、いかにも作成された感があるものは注意。
2. アフィリエイターが宣伝のために書く「外部サイトやSNSの口コミ」

もう一つは、情報商材のアフィリエイト(紹介料をもらって宣伝すること)してる人が、自分のブログやSNSなどで書いている口コミ。
「私もこれで稼げた!」といった、さも自分がその商材を購入したかのような体験談や、商材を絶賛する記事をレビューとして公開しているものです。
「第三者の声」に見えるため、信用してしまうかもしれません。
アフィリエイターは商材が売れると報酬を得られるのですから、基本的には良いことばかりを書きますよね。
- 投稿しているアカウントが作られたばかり、または投稿が少ない
SNS上で見かける場合、アカウントの作成日が最近だったり、普段の生活が垣間見える投稿がほとんどなく、商材の宣伝ばかり。 - 同じような成功談や言葉遣いが目立つ
複数のアフィリエイターのレビューを読み比べると、特定のキーワードやフレーズ、成功談のパターンが不自然に共通している。
ひどい場合には、全く同じ文章が複数のサイトでコピペされているのを見かけることもありますよ。 - 「今だけ限定!」など購入を急かす言葉が多い
アフィリエイターは自分のリンクからすぐに購入させたいので、特典や割引をちらつかせ、焦らせるような言葉を多用する傾向がある。 - 検索順位操作の可能性
特定の商材名で検索した際に上位表示されるサイトが、ほとんどアフィリエイトサイトである場合は、意図的に良い口コミばかりが目につくように操作されている可能性がある。
騙されないために、知恵と冷静さを
今回の記事では、SNSを起点とした情報商材詐欺の典型的な手口と、その巧妙な心理的誘導について詳しく解説してきました。
魅力的なSNS投稿から始まる甘い誘惑のDM、LINEグループでの仲間意識、そして無料ウェビナーでの展開。
これらのシナリオは、あなたの「稼ぎたい」という願望につけ込み、最終的には高額な契約へと誘導するためのもの。
そして、情報商材の販売ページや外部サイトに掲載されている「お客様の声」についても、その真偽を見極める重要性をお伝えしましたね。
多くの場合、これらは販売者自身が作成した架空のレビューや、アフィリエイターによる宣伝目的のもの。
抽象的な成功体験、不自然な写真、そして購入を急かす言葉には注意が必要です。
「簡単に稼げる」「絶対儲かる」といった甘い言葉に惑わされず、提示された情報の真偽を客観的に見極めること。
そして、「今だけ」「あなただけ」といった限定的な言葉に焦りを感じないこと。
これが、情報商材詐欺からご自身を守るための最も重要な心構えとなります。
もし、少しでも不審な点や違和感を覚えた場合は、決してその場で契約をせず、一度立ち止まってください。
ご家族やご友人、あるいは消費者庁や国民生活センターといった公的機関へ相談しましょう。
詐欺被害に遭わないためにも、常に冷静な判断力を持ち、安易な話には乗らないという意識が大切です。
何度でも書きます。情報商材は詐欺への入り口。
そもそも情報商材自体は「あなたを稼がせるためにない」のです。
商材として販売し、商材を作成した人、それをアフィリエイトして購入させた人が儲かるだけ。
それが情報商材の正体なのですから。
視点を変えた情報商材詐欺への注意喚起となっています。

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