狙われているかも!【ボイスフィッシング(ビッシング)】の手口と被害を防ぐための対策ガイド

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もはや他人事ではありません。巧妙化するボイスフィッシング(ビッシング)は、私たちの日常生活に深く浸透し、誰もが被害に遭う可能性を秘めています。

本記事では、銀行員や公的機関職員を装う手口から、SMSと連携した新たな手口まで、最新の詐欺の手法を徹底分析し、あなた自身と大切な家族を守るための具体的な対策を解説。

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最新のボイスフィッシング(ビッシング)手口

ボイスフィッシング」や「ビッシング」という言葉だとあまり馴染みのない言葉で、少しわかりにくいかもしれません。

わかりやすくいうと「偽電話詐欺」や「オレオレ詐欺」と呼ばれるものもその一つで、注意喚起が行われて久しい電話を使った特殊詐欺ですね。

銀行員や公的機関職員を装う手口

銀行や警察、税務署などを名乗り、「口座が不正利用されている」「還付金がある」などと嘘の情報を伝えて被害者を焦らせます。

個人情報や口座情報、暗証番号などを聞き出したり、ATMでの送金を指示したりします。
最近では、自動音声で電話をかけ、折り返し電話させる手口も確認されています。

不正検Lab
・ビッシング(ボイスフィッシング)とはより

銀行員を装う手口の詳細
犯人は、実在する銀行名を名乗り、以下のような嘘の状況を伝えてきます。

・口座の不正利用
「お客様の口座で不審な引き出しがありました」「第三者による不正アクセスが確認されました」などと不安を煽ります。
そして、「手続きのため」と称して、暗証番号、口座番号、キャッシュカードの裏面に記載されたセキュリティコードなどを聞き出そうとします。

・キャッシュカードの交換や手続き
「セキュリティ強化のため、キャッシュカードを新しいものに交換する必要があります」「ATMで特別な手続きが必要です」などと言い、暗証番号の入力を促したり、特定の口座への送金を指示したりします。

・融資や投資の勧誘
低金利融資や高利回り投資の話を持ちかけ、手数料や保証金などの名目で現金を振り込ませようとします。

巧妙な点
・具体的な銀行名を名乗る
実在する銀行名を挙げることで、信憑性を高めようとします。

・切迫感を演出する
「至急」「本日中」といった言葉を使い、被害者に考える時間を与えないようにします。

・ATM操作を指示する
自宅にいながらにして現金を騙し取れるため、犯行のリスクを減らせます。

・最近の手口
AIによる音声合成で銀行員の声色を真似たり、発信者番号を銀行のものに偽装(スプーフィング)したりするケースも確認されています。

公的機関職員を装う手口の詳細

警察官、税務署員、年金事務所職員、自治体職員などを名乗り、以下のような嘘の状況を伝えてきます。

事件・捜査への協力
「あなたの口座が犯罪に利用されています」「捜査のため、口座情報を教えてください」などと言い、個人情報を聞き出そうとします。

今年になってニュースでも取り上げられていたこちらが当てはまるでしょう。
・末尾「0110」は罠!警察を騙る偽電話詐欺の手口と対策【あなたの口座が危ない】

還付金詐欺
「税金の還付金があります」「手続きのため、ATMへ行ってください」などと言い、被害者をATMに誘導し、犯人の口座へ送金させます。

こちらは過去記事になりますが、参考になさってください。
・「医療費が一部ですが戻ってきますよ」還付金詐欺横行、前年の2倍余り

未払い料金の請求
「国民健康保険料が未納です」「このまま放置すると財産が差し押さえられます」などと脅し、現金を振り込ませようとします。

個人情報漏洩の注意喚起
「あなたの個人情報が漏洩しています。安全のため、別の口座に資金を移動してください」などと言い、送金を指示します。

巧妙な点
・公的な権威を悪用する
警察や税務署といった公的機関の名前を出すことで、被害者は疑いにくくなります。

・手続きの複雑さを装う
専門用語を多用したり、複雑な手続きが必要であるかのように装ったりすることで、被害者を混乱させます。

・脅迫的な言葉を使う
「逮捕」「差し押さえ」といった非日常的な強い言葉で、被害者に恐怖心を与え、冷静な判断力を失わせます。

最近のビッシング(ボイスフィッシング)手口

こちらも、AIによる音声合成で公的機関職員のような話し方をしたり、公的機関の電話番号に偽装したりするケースが増えています。

AIによる音声で「アンケートにお答えください」といったものもあり、最後に「ご案内」という形で自社の何らかの製品をピーアールするといったものが増えました。

製品をピーアールするといったもの全てが詐欺とは言いませんが、不要な電話には変わりありません。
こういったアンケートに回答すると「電話に応対する騙しやすい人が住んでいる」と教えているのも同然なのでご注意ください。

共通する対策の重要性

銀行員や公的機関職員を装う手口に共通して言えるのは、「電話でお金や個人情報の話が出たら警戒する」ということ。

電話で暗証番号や口座情報を聞かれることは絶対にありません。
ATMでの操作を指示される場合も詐欺の可能性が高いです。

電話でお金は詐欺」というキャッチコピーができたほど、電話による詐欺被害は拡大していて、現在進行形です。
公的機関から電話で還付金の手続きを指示されることはありません。

もし、不審な電話を受けた場合は、すぐに電話を切り、自分で銀行や公的機関の公式サイトなどで正しい連絡先を確認し、問い合わせることが重要です。
決して相手の指示に従わず、冷静に対応するように心がけましょう。

また、家族や周囲の人にも注意喚起を行い、被害の未然防止に努めましょう。

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SMS(ショートメッセージサービス)との連携

ボイスフィッシングの手口をより巧妙にし、被害者を誘導する上で非常に効果的な手段となっています。
電話での直接的な接触を避けたい、あるいは電話に出る前に被害者の警戒心を解きたいといった犯人の意図が見られます。

SMS連携型ボイスフィッシングの手口の詳細

不在通知を装う手口
「お客様宛に荷物のお届けがありましたが不在のため持ち帰りました。再配達のご依頼はこちらから [偽のURL]」といったSMSを送信します。

URLをクリックすると、宅配業者の偽サイトに誘導され、個人情報(氏名、住所、電話番号、クレジットカード情報など)を入力させようとします。
入力された情報は、その後の電話による詐欺や不正利用に繋がる可能性があります。

また、偽サイトに誘導する代わりに、偽の電話番号を記載し、電話をかけさせる手口もあります。
電話をかけると、犯人が宅配業者を装い、再配達の手続きと称して個人情報を聞き出したり、金銭を要求したりします。

料金未払いを装う手口
「お客様の〇〇(サービス名)のご利用料金が未払いとなっております。本日中にこちらにご連絡ください [偽の電話番号]」といったSMSを送信します。

電話をかけると、犯人がサービス提供業者を装い、未払い料金の支払いを急かします。
支払いを促すために、個人情報や銀行口座情報を聞き出したり、ATMでの送金を指示したりします。

中には、「このまま放置すると法的措置を取ります」などと脅迫的な文言を用いて、被害者を焦らせるケースもあります。

緊急性の高い連絡を装う手口
「【重要】お客様の〇〇アカウントで異常なアクセスが確認されました。至急ご確認ください [偽のURL]」といったSMSを送信します。

URLをクリックすると、金融機関やオンラインサービスの偽ログイン画面に誘導され、IDやパスワードを入力させようとします。
入力された情報は、アカウントの不正利用に繋がります。

また、「至急、こちらまでお電話ください [偽の電話番号]」と記載し、電話をかけさせ、同様に個人情報や口座情報を聞き出す手口もあります。

公的機関や銀行を装う手口
「【〇〇警察】お客様の口座が不正利用された可能性があります。詳しくはこちら [偽の電話番号]」や「【〇〇銀行】重要なお知らせ。必ずご確認ください [偽のURL]」といったSMSを送信します。

公的機関や銀行の名前を騙ることで、被害者に強い警戒心を抱かせずに電話をかけさせたり、偽サイトへ誘導したりする効果を狙っています。

電話をかけると、前述の銀行員や公的機関職員を装う手口と同様に、個人情報や金銭を騙し取ろうとします。

その他、多様な手口
ポイント失効のお知らせ、懸賞金の当選通知、SNSアカウントの凍結警告など、様々な内容のSMSを送りつけ、URLクリックや電話連絡を促します。

SMS連携型ボイスフィッシングの巧妙な点
・手軽さと即効性
SMSは短文で手軽に送信でき、多くの人に瞬時に情報を届けられるため、犯行の効率を高められます。

・心理的な誘導
不在通知や料金未払い、緊急連絡といった内容は、受け取った人に不安や焦りを与えやすく、冷静な判断力を鈍らせる効果があります。

・話番号やURLの偽装
SMSに表示される電話番号やURLは、巧妙に偽装されている場合があり、被害者は正規のものと誤認してしまう可能性があります。

・個人情報の補完
SMSで電話番号などの基本的な個人情報を取得した後、電話でさらに詳細な情報を聞き出すといった段階的な手口も存在します。

SMS連携型ボイスフィッシングへの対策

不審なSMSのURLは絶対にクリックしない
身に覚えのないSMSに記載されたURLは、安易にクリックしないようにしましょう。
正規のサービスであれば、アプリや公式サイトからアクセスするように心がけましょう。

不審な電話番号には電話をかけない
SMSに記載された電話番号が不審な場合や、心当たりのない連絡である場合は、絶対に電話をかけないようにしましょう。

SMSで個人情報を要求されても応じない
SMSで銀行口座情報やクレジットカード情報、暗証番号などの個人情報を聞かれることは絶対にありません。

公式情報を確認する
SMSの内容に不安を感じた場合は、SMSに記載された連絡先に連絡するのではなく、各サービスや機関の公式サイトなどで正しい連絡先を確認しましょう。

迷惑SMSフィルタリングサービスの活用
携帯電話会社やセキュリティ関連のアプリが提供する迷惑SMSフィルタリングサービスを利用し、不審なSMSをブロックする設定をしましょう。

家族や周囲の人と情報共有する
最新の手口や注意喚起情報を共有し、家族や周囲の人も被害に遭わないように注意し合いましょう。
SMS連携型のボイスフィッシング(ビッシング)は、今後も手口が多様化・巧妙化していくことが予想されます。

常に警戒心を持ち、安易にSMSの内容を信用しないことが重要です。
少しでも不審に感じたら、誰かに相談するように心がけましょう。

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ボイスフィッシングの被害に遭わないための対策

フィッシングに共通して言えることですが、詐欺師はあなたを非日常的な状態に追い込み、焦りや不安を感じさせるのが目的の第一段階。

「えっ、どうしよう?!」という事態に陥らないために、冷静に対応できるよう知識を蓄えましょう。
落ち着き払った様子のあなたになら詐欺師も諦めます。

不審な電話には出ない、すぐに切る
知らない電話番号からの電話には警戒し、安易に出ないようにしましょう。
電話で個人情報や銀行口座の情報、お金の話が出たらすぐに電話を切りましょう。

不審な電話には出ない、すぐに切る」という行動を取れないと詐欺師に付け入るスキを与えてしまいます。

今日はなんとか断って電話を切ったとしても「話を聞いてくれる電話番号」として認知され、明日は別の詐欺師から電話がかかってくるかもしれません。

折り返し電話をする前に確認する
自動音声の電話やSMSで連絡があった場合、記載された電話番号に安易にかけ直さないでください。
用件が本当かどうか、該当する機関の公式サイトなどで正しい連絡先を確認しましょう。

個人情報は絶対に教えない
電話やメールで銀行や警察などが暗証番号や口座情報を尋ねることは絶対にありません。
たとえ相手が誰を名乗っていても、個人情報は教えないようにしましょう。

安易にクリックしない
メールやSMSに記載されたURLやQRコードは、安易にクリックしないようにしましょう。
不審なサイトに誘導され、個人情報を入力してしまう危険性があります。

セキュリティ対策を強化する
OSやソフトウェア、セキュリティソフトを常に最新の状態に保ちましょう。
不審なアプリのインストールやWi-Fiの利用は避けましょう。

多要素認証を設定する
インターネットバンキングやオンラインサービスで、可能な限り多要素認証を設定しましょう。
これにより、IDやパスワードが盗まれても不正ログインを防げます。

ボイスフィッシングの手口は日々巧妙化しています。
常に最新の情報を把握し、油断することなく対策を講じることが重要です。
少しでも不審に感じたら、立ち止まって確認する習慣を身につけましょう。

固定電話の対策を忘れずに

ボイスフィッシング、電話による詐欺は特に高齢者がターゲットになります。
スマホの普及で固定電話をお持ちの世帯は減少していますが、狙われる高齢者層ほど利用率が高くなります。

あなたはスマホでもご実家は?おじいちゃん、おばあちゃんのお家はいかがでしょう?
息子の言うことは聞かなくても孫の言うことなら聞くという方も多いかと思います。

あなたから固定電話の対策を進めてみませんか?詐欺被害に遭ってからでは遅いですから対策がまだなら、急ぎましょう。
こちらをご参考になさってください。

警視庁特殊詐欺対策ページ
・防犯機能付き電話の導入より

自動通話録音機能や、電話が鳴る前に警告メッセージを流す機能等を備えた防犯機能付き電話についてご紹介します。

防犯機能付き電話には、着信音が鳴る前に自動メッセージで警告してくれたり、通話を自動録音してくれたりと安心の機能が多くついています。
自治体によっては補助金などもありますので、お住まいの自治体の情報をご確認ください。

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緊急時の対応策の準備

連絡先の整理
クレジットカード会社、金融機関、携帯電話会社などの緊急連絡先を事前に登録しておきましょう。

相談窓口の把握
警察庁サイバー犯罪相談窓口や消費者ホットラインなどの相談窓口の連絡先を把握しておきましょう。

被害状況の記録
万が一被害に遭ってしまった場合に備え、不審なSMSの内容、アクセスしたウェブサイト、入力した情報などを記録しておきましょう。

警戒心と知識が最大の防御
ボイスフィッシング(ビッシング)は、今後も手口を巧妙化させ、私たちの生活を脅かす存在であり続けるでしょう。
しかし、最新の手口を知り、適切な対策を講じることで、被害に遭うリスクを大幅に減らせます。

常に警戒心を持ち、情報リテラシーを高め、技術的な対策をしっかりと行うことが、私たち自身を守るための最も重要な手段となるのです。

  • 少しでも不審に思ったら
  • ・すぐに家族や信頼できる人に相談する
  • ・不安な場合は相談窓口に連絡する
  • ・冷静に状況を判断する

いったん立ち止まり、冷静になりましょう。

なにより、今あなたの元にはスマホがありますよね?
不審だと感じたら、おかしい、怪しいと感じたら、スマホですぐに検索できますよね?

ボイスフィッシング(ビッシング)まとめ

巧妙化するボイスフィッシング(ビッシング)は、AI技術やSMSとの連携により、誰もが被害に遭う可能性のある身近な脅威となっています。
従来の銀行員や公的機関職員を装う手口に加え、不在通知や料金未払い、緊急連絡などを装ったSMSで偽サイトへ誘導したり、電話をかけさせたりする手口が急増しています。

これらの詐欺は、具体的な銀行名や公的機関名を名乗り、切迫感を演出し、ATM操作を指示するなど、手口が巧妙化しているのが特徴です。

被害を防ぐためには、「電話でお金や個人情報の話が出たら警戒する」という基本を徹底することが重要です。
不審な電話には出ない、すぐに切る。
自動音声やSMSの連絡に安易に折り返さない。個人情報は絶対に教えない。
URLやQRコードは安易にクリックしない。
セキュリティ対策を強化し、多要素認証を設定することも有効です。

特に、高齢者がターゲットになりやすい固定電話への対策も重要です。
防犯機能付き電話の導入などを検討しましょう。

万が一に備え、クレジットカード会社や金融機関の緊急連絡先、警察庁や消費者ホットラインの相談窓口を事前に把握しておきましょう。
不審なSMSやウェブサイトの情報は記録しておくと、被害に遭った際の対応に役立ちます。

最も重要なことは、常に警戒心を持ち、情報を鵜呑みにせず、少しでも不審に感じたら家族や信頼できる人に相談し、冷静に状況を判断することです。
安易な行動は避け、まずは立ち止まって考える習慣を身につけましょう。

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